商売替えというのはほとんどが良くない結果になる。幼い頃から習っている道ではあるが上手くいかないので、多く誤りが出てきて遂には破滅することになる。慎みなさい。

 

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うーん、この点はこの当時だとそうかもしれません。古文書を読むと、太物(綿・麻)を扱っていたと思ったら、小間物に手を出す。

 

これはいいことだと思いますよ。衣類だけでなく、その周辺のアクセサリーもセットでいるのは、顧客にとっても色を合わせたりするのに便利ですから。そこからが問題で、日銭を稼ぐために薪炭を扱うようになり、塩、砂糖とどんどん扱う商品を広げて、いつの間にか太物から撤退。これを3か月とか半年ぐらいでやってたりするんですね。

 

他所が儲けているからという理由で参入するのはよくありません。他所が儲けているのが分かった時点で、ほとんど手遅れですから。

 

商売が成り立つというのは、条件があるから成り立つのです。例えば、法的規制ですが、既存企業にとっては防衛壁、これから入ろうと思っている企業にとっては参入障壁です。この法的規制が変更になったら、今まで守られていた壁がなくなるので、場合によっては無くなります。

 

例えば、BBCが遂に言ってしまいましたが、これなんか典型的な例です。

巨大な放送施設に加え、これまで作成してきた番組と作成ノウハウと放送免許。今は普通に安くスタジオを借りられるしで、地上波テレビの存在意義がなくなりつつあります。放送免許も要りませんしね。

 

ここで頑張るってことは意味があるんでしょうか?これは極端な例ですが、普通に様々な産業であり得る話です。前提条件が崩れるとなればさっさと別の業態に代わって行かないと倒産しますよ。それでも頑張れという人がいますが、借金だらけになって一家離散になるくらいなら、早いうちに手じまいする方が世の中のためです。