中国の話題ではなく、公務員の話です。

今から20年近く前に日本海側のある1万人いるかいないかの町に仕事に行ったことがあります。建物に入ってまず驚いたのは、受付嬢が2人並んで延々と枝毛切、奥では40代後半か50代前半のおじさん(多分課長か部長)が並んで新聞を読んでいます。他の人も机に向かっているのは3分の1、煙草とトイレと携帯電話でその場におりません。

 

始業時間前ではないですよ。14時ぐらいだったかな。

 

産業支援の部署にいくと、公務員4人ほどいて、机の上の足を乗っけていました。名乗って部屋に入ると、「ああ?」とばかり顎をしゃくって、「課長、お客さんですよ」と。

 

公務員とは言え、産業支援はセールスマンですからね。そう思っている公務員はなかなかいませんが。

 

一通り話を終えて、出る間際に「この町は随分職員が多いですね」と一発かましたところ、「定員通りだよ。」と。感覚的にいうと、一般人は百姓公務員様は武士階級と思っている節がありました。こういう田舎に行くと、民間企業より公務員の方が給料が高かったりしますからね。銀行と公務員の給料が30歳で3万円も差がなく、放送局より給料がいいと事さえあります。

 

確かに公務員と非常勤職員は失業対策なんだと思いますけど、地方交付金の罪の深さを感じた日でした。比較的大きな都市にいると分かりませんが、人口3万人以下の町村はどこもそんな感じなんですよ。特にこの自治体が酷かったというのはありますけど、学術会議同様自治権が欲しけりゃテメーで稼いで来い!を徹底していいんじゃないでしょうか。

 

ちなみにこの点を当人たちに聞いてみました。「うちらは産業政策でやってるけどな、そもそも東京都か大阪に俺たちの働き手を持っていかれたんだ。その金をもうのが何が悪い?!」

 

いやいや、こういう窓口なんかを経由して仕事なんか持って行きたくなくなりますよ。まずはこいつらに働くことを覚えて貰ってからでないと内心思いながら帰ってきました。案の定、それから10年で県外から来た企業は全部撤退、残るは農業と漁業だけになりました。