第二に利根(りこん)とは、とにかくどんな仕事であろうと、目先がきかなければ損が多くなり、損が多くなりとどんなに利益が出ようと、元に引き戻されるのはまさに芝居や山師のようなものだ。目先の商売によって得意先を得て惹きつけるのが利根である。だから損を見限る利根、奉公人をどう使うかの利根、全ての人との付き合い方についての利根、様々に気をつけなければならないことであるが、目から鼻に抜けるように利根ぶるのは利根ではない。世知賢いという。世知賢いだけでは大金を稼げない。利根をよく考えなさい。

 

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ここでいう利根というのは、ノウハウしかも長期にわたる思考を持てということなんでしょうか。

 

芝居とか山師というのはまさに博打で、当たり外れが大きいんですよね。例えば、石油を掘るのは利権を買って、一本30億円でボーリングして10本に2本か3本石油が出れば御の字です。しかもそれが、商業ベースで出て来るとは限りませんから。

 

芝居は今で言ったら映画ですかね。この映画で近所で事件がありました。ある人が地元に関する映画を作るので、それに乗らないか?という話を受けて何と経営コンサルタントがそれに出資しました。ところが、映画は全く人気が出ず、利益どころか大赤字になってしまいました。

 

それに腹を立てた経営コンサルタントが、詐欺罪で誘った人を訴えたんですよ。

 

いやー、あんた経営コンサルタントだよね。形だけの警察の家宅捜索があったようですけど、こういう業界を知らないで投資する方がおバカなんですよ。こういうのは社会貢献で、「エンドロールに名前が載ればいいよ」ぐらいに構えていなきゃ出来ない案件なんですけどね。