吉事、仏事、中元、歳暮、祝儀、不祝儀について、身分相応にやり取りを現銀にして縁が切れないようにしなさい。商人に限らず、武士も百姓も職人も、この理屈を以て物を買い、全てを現銀取引にすれば世の中を波風立てずに過ごしていける。

 

ただ現銀ではよくないのは人に何台を吹っ掛けられ、あるいはこちらに非がないのに悪口を言われたときばかりは、堪忍の二文字を守り現銀に言い返さず、言うべき恨みはその相手に長く貸しにしておく気になっていれば、喧嘩口論の騒ぎにならず月日もたてば怨みも薄らいでいき、相手も心得違いを後悔して、言い過ぎたことを詫びて来るので以前より親しくなる。だから喧嘩口論は現銀にしないほうがよい。

 

その他の事は売り買い、やり取りは全て現銀にして、薬代や按摩の治療代も現銀で払って質素倹約にしていれば、身分相応の蓄えができる。

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ここが日本人が一番理解不能だと言われてしまうところです。外国人との交渉で、嫌なことをされたらその場で返した方がいいですよ。これはインド人が本気で日本人はどうして言い返さないのか?と本気で聞いてきました。

 

というのは、朝鮮も中国もそうなんですが、「何をされても黙っている」=「弱いから何もできない」と思い込んでいます。むしろ後から何か言うことの方が陰険だと思っています。対等に付き合いたいなら、多少の喧嘩をしてからでないと相手の本音が分からないと本気で思っているのです。だから、交渉する気があるならその場で反応しましょう。

 

ただ、そのときにかっとなってやり返すのは最もアホな行為です。そこは嫌味で絶対に言い返せないような、かつ相手が笑ってしまうような嫌味をかますことです。相手に多少でも知能があれば、そこで大抵は終わり、まともな会話が始まります。

 

これでも絡んでくるようであれば、思いっきり痛い目に遭わせましょう。

 

これは、相手がイタリア系でもそうなんですけどね。