農家は潔いものである。五穀を作り人を養い、天地自然が育てることに適っている。この点を以て農業の尊さを理解できるだろう。実に天下の大業であると言える。だから、昔から聖人賢人も農家の中から出てきている。耕作に工夫し年の豊凶に従い、凶年のときはそれに従い、節約を守っている。豊年には年貢年中の食事の余裕があれば、家の修理をして父母妻子の衣類を作り、無駄遣いをせず米穀一粒であっても疎かにしてはならない。世の中に穀物以上の宝はない。人の命も穀物を食べなければあっという間にあの世逝きになる。世界の中で大切なものと言えば米穀以上のものはない。天禄というのはまさにこれの事だ。

 

金銀も大切ではあるが、飢えているときにこんなものを舐めても命は助からない。身分の上下に関わらず命の元は稻である。

だから、米をたくさん使って酒にした上でそれを零すして捨てるのは、冥加が尽きることで恐れるべきである。

 

年によって豊凶があり、毎年同じという訳にはいかない。だから、油断せずに耕作をして、年貢を滞りなく規則を守る農家はこれ以上立派なものはない。怠りなく農業を営みなさい。

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農業は国家の基本なのに、日本は農民を苦しめることばかりやっていませんか。もっと自由に水利権も自由にして、利権関係ももっとばっさりやらないと日本は沈没しますよ。例えば、レバノンという国がありますが、あの国の食糧はほぼ100%が輸入です。今はロシアによるウクライナ侵攻で、小麦が輸入できず公務員はじめ給料がもらえず経済破綻で、大量の人員が海外に脱出しているそうです。こういう状況に日本もなりかねないんですよ。

 

もっと農業に参入しやすく、事業継承もしやすくしないと、よく言えば丁寧に、悪く言えば昔ながらの生産性の低い方法でやり続け、外国人に買われ続ける状況になるんですよ。

 

究極の国防産業なんですから、もっと本気で改革しないと。