食べ物は命の根源であるから、これがなければ何もできない。生まれてきたものは必ず死ぬのであるから、食べ物がなくても構わぬ。信がないときは、その身を保てないと言われている。どんなことをしてでも立て直しをしようと思うならば、まずは信と正直という平地を作り、その上に基礎を作り念を入れて突き固めるからこそ、柱もしっかりと立つというものだ。この地盤固めがなければ柱を立てれば家を作ってもすぐにひっくり返るだろう。

 

さて、その整地と基礎となる石の仕様については、全てが自分の正直である本心に立ち返って、背かぬように慎んで自分勝手と無理を言わない事、しっかりと念を入れて行動することである。

 

その上で、柱立ての前にあるように無駄遣いをしないことである。これは財産を増やすということだけでなく、先祖両親の思いを察しなさい。いずれも自分の子供は生活していけるだろうかと気遣いなさっている。

 

ならば家業に精を入れて、少しも非道なことはせず、驕らず、財産を無駄遣いせず、つつましくすることで借金の心配もなく、わずかながらも財産を増やし、両親の衣食も快適にして、家で働く従業員に恵んでやって、独立して住むような時期になれば、それ相応に資金を持たせてやり、一家親類から取引相手まで身分に応じて協力してやり助けとなれば父母も安堵することであろう。

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食べ物よりもまずは信用が第一というのはよく分かります。しかも信用は作り上げていくのに何十年、一方で一瞬でぶっ壊せます。これがなければ商売はできませんし、飯も食えません。

 

税理士でも弁理士でも資格モノをとれば、すぐに飯が食えると思い込んでいる人が多いんですよね。客からすれば、そもそもあんた誰よなんです。じゃあ値段を下げればいいのか?それで質を維持できます?元が取れます?

 

まずは信用なんですよ。