巡り合わせの良い人が相場を考え併せて買えば上がるし、売れば下がるいつでも利益を得る人はいるものだ。一方で貧乏な人は買えば下がるし売れば上がる、いつやっても損をする人はいる。ならば、この金持ちの人が売った日に、この貧乏人が決めて買っているわけでもない。金持ちが買う時に貧乏人が売っているわけでもない。

 

金持と同時に同じ値段で買った米で一方は利益を出して、一方は損をすることがある。これは吉凶の日が原因ではなく、人によるものだ。この点をよく考えて天理を見るようにして、商売道を極めて、思い入れた相場の上下に振り回されず、自分の願いを叶えていくものだ。

 

これを天理をよく理解しないで、自分の欲だけでやりたい放題でやってしまうと、失敗するものだ。

 

これまで書いてきたように、巡り合わせの良い人と同じように売買して、同じコメを売買して利益を得るはずなのに、損をするのは皆自分の欲に引き回されて損をしている。今暫く待っていれば、すぐに利益が出るものを早まってやらかして損を出し、または見切ってしまうべきところ我慢して大損するようなものである。これは自分が欲の目にくらむ思い入れで筋が通らないことである。

 

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株投資を始めたばかりの人はよくこういう失敗をやります。恵比寿屋さんもこういう失敗をしました。最安値で買って最高値で売る、そんなことはできません。最安値も最高値もは大概出来高は少ないので、取引できたとしても、それはたまたまです。だから買ってもある程度まで下がるまでは許容できなければ駄目ですし、売ってしまったら「○○していれば」「××してたら」といういわゆる「タラレバ」を言っても仕方ありません。何を見落としていたのかを見て行けばいいだけの話です。

 

私の知っている人で最も株で稼いでいる人でも、7勝3敗ぐらいですかね。彼の場合は、信用も含めてやっているので損切りは早いです。

 

恵比寿屋さんは発想がせこいのか、損切りは30年以上の投資歴で3回しかやったことがありません。1つは勝手に上場廃止、1つは不正をやって倒産、1つは社長がだらしなさすぎで「利益が出なくてもしゃーない」と言ってしまった時点でふざけんな!となり切り捨てました。保有期間はそれぞれ得意な期間でいいと思います。銘柄は平均3年以上持ってますかね。それでも年間20%の運用益は出しています。

 

で、日本とアメリカの株で大きく違うのは、日本人の株投資はビビり過ぎです。アメリカ市場は、上がるもんだという強烈な思い込みがあるようで、大きく下げてもまた上がりますが、日本の場合はちょっと利益が出れば売ってしまう。これが日本の株市場の弱さなんじゃないかと思う時があります。少子高齢化だの産業が海外移転しちゃったからだの、マスコミはマイナスを言いたがりますが、そんな言葉に載ったら駄目ですよ。