古い言葉に、「行えざる者は、却って我が身に求めるのもむべなるかな」とある。子供は両親に頭を下げ、家来は主人に頭を下げ、妻は夫に頭を下げ、弟は兄に頭を下げ、朋友は友に礼儀厚く頭を下げてへりくだり、士農工商ともに身分に応じて頭を下げ、威張らずへりくだるとき、自然と天から恵みをいただけ、子孫はめでたく出世する鯉である。

 

天道はこういうのを必ず見てくださっていて、十五夜の満月でも十六夜の欠けた状態でも、皆世の人へ諭している。欠けているから充分に満ちる。満ちるから逆に欠けるのも、謙遜を基本としているという。

 

誰も見よ 満つれば やがて欠け月 いざよふ空や 人の世の中

 

このいざよう空から、真実の世の中を知って慎みなさい。

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出来ないから、それを欲しがるというのはよく分かります。そんなもんでしょう。

 

さて、「妻は夫に頭を下げ」というのは、最近見ませんな。どっちがどっちに対してでもいいんですが、アメブロの中では夫に仕返ししてやったとかそういうのをよく見ます。感情の赴くままに行動するのは、実に損なことなのですが分かってないのでしょう。

 

最近では、特にIT産業になると若手の方が能力が高いので、10歳以上年上の部下を持つことが普通になりました。面白くはないかもしれませんが、会社の中では立場は上司が上ですから、その辺はしっかり礼儀を守りましょう。

 

以前いた職場では、50歳の女性がなかなか昇進できず、後から来た15歳若い後輩が上司になり、この女性が上司に向かって君付けで日常的に呼んでいました。後輩の方はいちいち相手にはしていませんでしたが、50歳の女性は相当嫉妬があったようで、事あるごとに絡んでいました。見かねて、「あんたの価値を下げるからここは上司として、少なくとも他人が見ているところでは敬語を使いなさい」とたしなめましたが、逆切れしていました。

 

こういうことに逆切れするから出世できないってのが彼女には分からんのです。残念な人でした。

 

実際、お客さんから見ても「何だあの品のないおばさんは」と言われてましたよ。