私の父が普段から言っていた教えがある。

『礼記』によると、「国が驕るときはこれを示すのに倹約で行う。国が倹約するときは、これを示すのに礼をもってする」とある。

裕福な者は子供に金銀、珠玉を与える。私は貧しいので何を与えようかと考えたが、漢書に「黄金を一万枚与えるよりは、一つの教えにはかなわない。」とあったのを読んで、我が子にはこれを読んで疎かにせず、たとえ生活に困っても心を誠実にして、心を正しくして明徳を汚してはならないと教訓にした。私も息子にまたこれを教えるだけである。

 

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教育は、時間がかかる投資です。まず教える人が育つのに30年、教育をしてその人が育って社会で活躍するまで30年、その人が自分の子供に教えるようになって更に20年です。

 

心学がGHQによって全体主義思想と間違われて排除され、後に復活しましたがその後のマルクス思想による全共闘世代によって潰され、協力関係という日本らしさが対立関係という一神教の世界に引きずり込まれました。昭和30年代までは心学をどの大学の商学部でも教えていたようですが、40年代に入り先生の定年退職によってマルクス系ばかりが入り込み、昭和の終わりとともにマルクスは主義は一時的になりを潜めました。(今は、福祉だ環境だともっともらしいことを言って、別な形で出てきています。)

 

これと同時に企業倫理を全く学ばない世代=団塊の世代が大企業の部長級になり、バブル景気を引き起こしました。そして、彼らが取締役級になるころには、若い世代を搾取するブラック企業化が進み、粉飾やらハラスメントが横行したと考えています。

 

ただでさえ、ゆとり教育だとかで学ぶ量が思いっきり少なくなり基礎学力が足りない親の世代が増えています。これは直接経済力に影響します。経済力はすなわち軍事力以上に防衛力があります。

 

政府・文科省には日本を潰したい人たちが蠢いているのではないかと思えてきます。