若い後家が家を相続するのが難しいということは、その一家の年老いた後家の性格を知らないからだ。その女に家の主人とすべきかと聞いたとしても、すべきではないという人はいないだろう。尋ねるまでもない、主人とすべき人と、主人にしてはいけない人とは普段の態度でよくわかるものだ。主人としてははいけない後家を強引に主人とするから、理由もなく悪い評判となり、家を乱すようになる。

こういう人はその人に事前に心構えして、本当の目的ではないが後見のために再婚するか、そうはいかない家ならば一層のこと外に嫁に行くか、その女の勤まるように計らうべきことだ。その計らい方が悪くて悪名を受けるようになるのは、痛ましいことだ。

後家が家の主人となるのはそんなに難しいことではない。ただ女であるようにしていれば何事もなく治まる。その女であるようにというのは、柔和で行儀正しく、頭から衣類履物に至るまで誠実にして、誰が見ても避難することなく、少しもみだりな言葉を使わず、男女の付き合いもせず、もちろん陰の間とはいえ少しの穢れを受けないように立ち回り、身持ち素直に心清く、こんな感じのように明白な人であれば疑いを受けない。

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さて、後家であるかどうかは別として、女性のキャリア志向の人って勘違いしている人が多いんですよ。

なぜか男性をライバル視して、ものの言い方、伝え方、部下のしかり方、なんでおっさんの真似をしているのかと思うようなことがありませんか?非常にもったいない話で、却って反感を買うものです。特に女性からの反感はかなり強くなるように感じます。

男性の場合は、そういう役割だからと割り切るのですが。

櫻井よしこさんか中山恭子さんのような喋り方、身のこなしをすればもっといいのにと思うことがあります。

それでもやりすぎると男性でも嫌悪感を示すようになります。ある有名な塾があったのですが、そこはかなり優秀な先生がいて出来の悪い子を偏差値10ぐらい上げるようなところで有名でした。ある日塾長が心臓発作で急死してしまいました。

その後奥さんがその跡を継ぐことになったのですが、なめられてはいけないと頑張ってしまったのです。そっち方面に頑張らなければよかったのに。

結局、1年で先生が半分減り、3年後には廃業してしまいました。

辞めた人は口々に、「あの人は上に立つ器ではない」と。頑張る方向が違ってたんですよ。