学生プロレス 速報 イヤァオ

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 2月22日から全国47劇場のイオンシネマで公開される「バディファイトpresentsワールドプロレスリング3D第8弾1.4東京ドー ム2014」のプレミアム先行上映会が2月15日に開催されたが、熱心なファン151人が集まったイオンシネマ明石(兵庫)には、中邑真輔選手がテレビ朝日野上慎平アナウンサーと共にゲスト出演した。

 上映前のトークではボケまくりで笑いを誘った中邑選手だったが、「どうしても自分のダメな部分が目立つので・・・」と普段から自分の試合映像はあまり見ないとのこと。それもあって、逆に上映中はじっと見入っていた。

 上映後、野上アナの進行でトークショーに移ったところで、いきなり同アナの担当試合(オカダ・カズチカvs内藤哲也)で「同じこと2回言ってましたね」とダメ出し。しかしその直後、「エンドロールのところ(試合後のバックステージ・インタビュー)で『新しい扉の幕開け』って言っちゃってるんですよね」と自身にもダメ出しをした中邑選手。その一言に求めるレベルの高さが垣間見えた。
 
 改めて自分の試合を見た感想は、「結構、自分の試合は評判悪かったんです。特に元週刊ゴングの○○こと、あの方には。でも見たら、深みのあるというか、重みのある試合かなぁって。初対決のように探り探りやってるなと思いましたね。まあまあの足裁きで、自分はあんまりコンディション悪くなかったんだなぁ。(負けたのは)何が足りなかったんだろうって。結構、試合の中で無理をしたいっていうか、こうやったら危ないんじゃないかなぁって思いながらもそう仕掛けるんだけど、(1・4東京ドームでの棚橋戦では)そういう部分が少なかったなぁと思って。試合の中でいろいろバクチを打ちたいところが、この試合ではしてないわけではないけど、そこでいい結果を得られなかったんじゃないかなって。ちょっと硬くなってたのか、そういう発見がなかったですね」と述べた。

 その後もCHAOSvs青義軍ということもあってか、野上アナに突っ込みを入れながら進行。

 やはりIWGPインターコンチネンタルのベルトを奪ってから大きく変わったといわれている中邑選手。振り返って、「ビジュアルをガラッと変えた部分もあるし、物議を醸した神戸での“猪木発言”以降、どうやって闘えない相手と闘うか、象徴といわれる相手と闘うか・・・『過去と闘って何が悪い』といった言葉を発しましたけど。今回、インターコンチがIWGPヘビーを試合順で下に抑えてメインを勝ち取った。それには棚橋弘至を利用した部分もありますけど、結局、そこの勝負も根底に歴史に対する闘いがあったと思いますね。IWGPは新日本の象徴。アントニオ猪木が作ったものですから。そこも(以前の発言と)リンクさせた部分がありましたね」と語った。

 東京ドーム大会のファイナルを飾ったインターコンチネンタル選手権試合だったが、そのイメージは以前から抱いていたのかどうかに関しては、「漠然と、一つだけ何がヒントになったかって言うと、しつこくやればいいのかなって。僕が唯一、棚橋弘至から学んだ部分。それは“しつこい”。続ける、継続っていう部分で、クオリティーを保ちつつ、ベルトに固執するという部分も含めて続けるっていうこと。“イヤオッ!”にしても、そろそろやめようかなと思ってたときに火がついて・・・」。

 インターコンチネンタル王座をIWGPヘビー級と同等の価値まで引き揚げたといわれる一方で、中邑選手は「最後に対棚橋になったという部分も、どれが一番の理由でっていうのはあまり考えてなかった。同時進行だったり、包括的にというか、いろんな要素があいまって“対棚橋弘至”になった。結果、会社が(試合順を決めるのは)投票しかないと決めた。『G1を獲った選手がメインで挑戦する』と決めていながら、それを自分たちで覆したわけだから。うまく手のひらに乗ってくれたなと思いましたね。ただ、あの試合には勝ちたかったですけど」との言葉からは、最後の最後で狙い通りいかなかったとの思いが感じられた。
 
 中邑選手の功績もあって、『NEW JAPAN CUP』では優勝者がIWGPヘビー級かインターコンチネンタルのどちらに挑戦するかを選べることとなった。もし中邑選手が優勝した場合、どちらを狙うかは気になるところだが、「それ聞いてなかったんだけど・・・。でも、そこに固執しなくて、手放した方がもっと(インターコンチネンタルの価値が)大きくなるような気がしますけど。ベルトは欲しいけど、負けたことによってベルトを手放さざるを得ない状況になった。逆にベルトが独り歩きするぐらいの状態に持っていく方が、求心力が強くなるんじゃないかと思いますけど。自分がずっと巻いてたら自分の色しかつかないから」との答え。そしてしばらく考えて出た言葉は「NEVER」。その理由は、「今のNEVERは輝きまくってますから」。ここでも既成概念をぶち壊すかが注目される。
 
 今年のテーマに「変身」を挙げた中邑選手。「自分が知らない自分に会えることにカタルシスを感じる。プロレスって肉体と心の同時進行でやってるから、自分の中で変わった瞬間を感じたときに滾るわけです。その辺はもう、自分の人生のテーマになってます。ライフワークというか。だからいろんなことをやってみて、新しい感覚を知りたい」というだけに、ベルトを失ったからこそ中邑選手への興味はますます深まる。

 3D第8弾の見どころとして、「テレビでは使われてなかった映像が使われているところ。迫力はもちろんですけど、何気ない小技の重たさが伝わってくるところ。僕らが若手のとき、今でいう小松洋平や田中翔のようにリングサイドについて試合を見ていたのと同じぐらいの感覚」を挙げた。

 最後は劇場から花束と24日に迎える誕生日を祝ってのケーキ、さらに会場に詰め掛けたファンからバースデーソングを贈られた中邑選手。「プロレス初めて12年目になりますけど、その都度その都度、流れの中でいろんな流行り廃りがありますけど、いろんな時代を投影したのがプロレスなんです。自分もその中でもがいてもがいて試合してるんですけど、全く飽きません。リングの中で自分の知らない自分に会える。そして感情をさらけ出せる。これがやってても見てても、プロレスから離れられない理由じゃないかと思います。今後も自分ですら予想だにしない闘いと感情を持って、リングで試合したいと思います」の言葉で締め括った