よく格下が「相手に胸を借りるつもりで戦う」と言いますが、この言葉を使う意味が理解出来ません。
「格下が負けること」を前提に戦うと宣言しているようにしか思えないのです。
稽古場での練習ならわかりますが、この言葉が大きな大会や大事な試合前に結構使われているケースに度々遭遇します。
格上と対戦する時は、たとえわずかであっても勝ち筋を探って、それを最大限励行するしかありません。
相手だって、大きな大会などでは、格下をきっちり葬ることに注力するので、胸など貸してくれる訳がなく、唯一の効果としては、相手に油断させることでしょうか?
表向きはそう言っておいて、あわよくば相手に油断してもらい、チーム内にはキッチリ策を授ける。
もし、ここまで考えて発言しているのなら、なかなかの策士ですが、そこまで考えて使っている人が多いようには思えません。
大抵は、深く考えないで、なんとなく使っているのでしょうが、それなら何のメリットもないので、使わない方が良いでしょう。