12月に入ってから日中の気温もだいぶ下がって寒さを感じる季節になってきた。
先週の土日は気温が高かったにも関わらず、色々な都合が重なってバイクに乗る事が出来ずで残念だった。
ただ、今日は日中に少しだけ乗れる時間があるので走る事にした。

今日も見ての通りの晴天だ。
ただ、気温はお昼の時点でも10℃くらいと結構な寒さだ。

今回もKちゃんを呼び起こし、ホームまで軽く走りに行くつもりだ。
路面温度が低い状態でどこまで攻めれるかの確認も兼ねてだ。

この何とも言えないフロントマスクが特徴的だ。
妖怪っぽいと言うか、モンスターファームの「スエゾー」みたいな感じでどこか愛くるしい表情に見えてくる。

装着しているタイヤはBSのS23だ。
車両を購入した店(LW)のメカニックTさんの一押しタイヤという事もあって履かせてみた。
当初はミシュランかメェツェラー製を履かせる予定だったが、昨今の円安の影響もあって割高なようだった。
BSのタイヤ自体は歴代のバイクで「RS10〜11」などを履かせては超好印象だったが、量販店では滅多に安売りされない関係もあって値段が高く、結局は特売のピレリ製を履かせる機会が多かった。
巷では、先代の「S22」もかなりの好評価だったらしいので期待が高まる。

自宅を出て走り出すと、走行中の体感温度は3℃くらいだろうか。
手元はグリップヒーターのおかげで快適だが、この気温になってくるとバイクに乗る事が義務感か、よっぽどの目的が無い限りは乗る必要のない寒さと言えるだろう。

途中、燃料を入れてから麓のコンビニで休憩する事にした。
ホットな缶コーヒーを片手にいつもの風景とKちゃんを眺めて一休みだ。
正直言って、このマシンの見た目はイマイチだ。
ただ、走ってる時の全体的なフィーリングや止まってる時の存在感は歴代バイクの中でも上位に入る素晴らしさだ。
ちなみに、コイツは2008年式で当時の新車価格は約220万円だ。
同時期の隼が150万円程度だったのを考えると、いかにコイツが高いバイクだったかが分かるだろう。
俺自身はソレの1/4程度の値段で購入したが、どこかしら故障したら高くつくのは目に見えている訳だが覚悟の上での購入なのだ。

この斜め下から見上げるアングルだとイイ感じだ。
ただ、ハイマウントなダサいミラー、古臭いオレンジ色のウィンカーレンズ、美しい片持ちのデザインを阻害する巨大なサイレンサーは後々交換したいパーツ達だ。
気になるS23は、路面温度がかなり低い中でもグリップ力に不満は無く、温度依存性もほとんど感じない素晴らしいタイヤだと思った。
ただ、他のマシンで履かせた事が無いので詳しいインプレは避けるが、この時期でもそれなりのハイペースで安心して走れる事を考えると評判通りのタイヤと言えるだろう。
また、このマシン特有の足回り(デュオレバー&パラレバー)の構造による走らせ方も少しづつ慣れてきて、この車格の割には歴代マシンの中でもかなりの上位に入るハイペースで自分でも驚くほどだ。
デュオレバーとパラレバーについての詳細は興味のある方は調べてみて欲しいが、極端に言えば4輪に近い曲がり方だ。
一般的なフロントフォークを持つバイクでは、最も旋回力を高めたいポイントに合わせてフロントフォークを最大限に沈めるのと同時に、スピードを落とし切るようにブレーキの操作を行い、フロントフォークが沈んだ事によるキャスター角の変化で小回りの実現と、タイヤを潰した事によるグリップ力の増加を狙ったコーナリングの仕方となる。
その一方で、Kちゃんの場合は一般的なバイクよりも加減速時の姿勢変化が圧倒的に少ないのが特徴で、メーカーとしては「フラットライド」と言うらしい。
この構造による物理的な動きやメリットを上手く言う事が難しいが、超簡単に言えば必要な分だけスピードを落としてしまえば、あとはそのままコーナーに飛び込んでもOKという感じだ。
ちょっと極端な表現かも知れないが、感覚としてはそんな感じだ。
一般的なバイクのフロントフォークの動きを意識したコーナリングの仕方がほとんど不要で、タイヤには常に荷重が掛かっている構造なので、タイヤのグリップ力さえ問題無ければアッサリとコーナーをクリアしてしまうという訳だ。
ただ、フロントフォークの沈み込みによるキャスター角の変化が圧倒的に少ない分、進入してからの旋回力は一定というかバンク角なりなので、コーナーの途中でRがキツくなったり、そもそもの飛び込むスピードを見誤った場合のリカバリーが難しいのはデメリットだろう。
また、駆動はシャフトドライブなので、コーナー脱出時はスロットルに対してのダイレクト感が悪さをしていて、低ギアからの加速時の挙動のシビアさは相当なもので、スポーツ走行には向いていない構造だと思った。
ただ、チェーン特有の面倒なメンテは不要で、走行中は静かなのは魅力的と言えるだろう。
ホームを走行した後は、麓のここの自販機で一服するのも昔からのお決まりだ。
缶コーヒーを片手に、それまでの余韻に浸かる訳だ。
某SNSでは、これと同様の写真を撮っては、ホームを走行してきた証として呟く吹かした連中が増えてきたが、元々は俺が発端であって隠語みたいな扱いだったのだ。
ホワイトパネルのスピード & タコメーターが心を躍らせるのは俺だけではないだろう。

