そんな矢先、






彼女は思いがけず圭介と再会する。






この再会によって、






自分にとって何が一番大切なのかを悟った圭介は、






高山に負けない見事な演技を披露し、






美香との関係もはっきりさせると、






エリの元へ駆けつけ彼女とやり直すことを心に誓うのだった。







(つづき)



ところが、






主演の高山の台本無視のアドリブに翻弄され、






監督や助監督には罵られ、






しかも出所したばかりの悪友・健吾にもオイシイ役どころを奪われ、散々な 目に遭わされてしまう。






同じ頃、






別れのショックから失語症になっていたエリは、







世界中の木と対話出来る植物専門医のダニーと出会ったことで心癒され、






少し ずつだが回復していた





バルーン・シアター







(つづく)



2002年






結婚を考え、






真っ当な職に就こうとしたが、






そのことが原因で恋人・エリとの間に溝が出来、






別れてしまった売れない役者の
圭介






そんな彼にチャ ンスが巡って来た。






時代劇映画『怪傑主水之介 血祭り七変化』の主演女優・美香に見初められ、






科白付きの若侍役に大抜擢されたのだ。



バルーン・シアター






(つづく)