スペイン、アンダルシア地方の旅 3 | 夏は快適、冬は極寒の地

夏は快適、冬は極寒の地

日本人の私、ドイツ人の夫、二人の会話は英語、住んでいる地はスウェーデンの北の果て、なんともインターナショナル??

コルドバに来ました。
ここには、メスキータというモスクと教会が合体した建物があります。
(モスクの真ん中に教会がある)
どうしてモスクと教会が一緒になってしまったのか、
ガイドブックに興味深い話が載っていたので、
一部抜粋します。

”コルドバの回教寺院はメッカにある世界最大の
カーバ回教寺院につぐ規模のもので、コルドバ・カリフ王朝の
絶頂期を象徴する記念碑だと言えます。
着工完成ともに8世紀後期ですが、
歴代の王はまるでメスキータの改築に関与することが
自分たちの業績を子孫に伝える最良の方法とばかりに
増築を重ねました。13世紀、キリスト教徒の時代に
変わってからも改築は続き、中央部をこわして
キリスト教のカテドラルに大改造するに至りました。
・・・中央部分は長方形にしきられてキリスト教の
なっています。改造にあたって教会側は地元の
反対をかわすために当時の王カルロス5世の裁定を
あおぎ認可してから着工しました。しかし、当の
カルロス5世はコルドバへ立ち寄った折に工事を見て
「お前たちは世界のどこへ行ってもあるようなものを
造るためにどこにもないものをこわした」と
嘆いたそうです。改築工事は着工から240年余かかり
様式もゴシック、ルネッサンス、バロックと年代によって
取り入れられ、これ自体はどこへ出してもひけをとらない
立派な建物ですが、それがメスキータの真只中にあるというのが
奇妙です。いずれにしても、回教の東洋的ムードの中に
キリスト教がこのように堂々と共存する例はほかになく、
特異な存在の建物です。”

入口。(今は使われてない)



中に入ると約850本と言われる大理石の柱が広がる。


白い部分が教会の部分。


教会の一部。


「ミーラブ」メッカの方向を指すくぼみ


ミーラブの上の天井。


同じく別のところの天井。