私の(?)利用者さん | 夏は快適、冬は極寒の地

夏は快適、冬は極寒の地

日本人の私、ドイツ人の夫、二人の会話は英語、住んでいる地はスウェーデンの北の果て、なんともインターナショナル??

今回は利用者さんについてちょっと書いてみようと思う。
(一部愚痴も含まれている気がするが・・ にひひ

女性利用者Hさんは、スタッフに嫌われている。
なぜなら、命令調&文句をよく言う&こき使うから。
初めて行ったときは、どきどきした。
普通に自己紹介をしたとたん
「皿、洗って!」
ときたもんだ。。
終わったかと思えば
「ゴミ、捨てて!」
それが終わったら
「さよならー!」
初めてシャワー介助をすることになったときは
「もっと強く洗って(”こすって”?)!」
「まったく、なんにもできないんだから!」
「あんた、バカねぇ!」
「あんた、バカねぇ!」を何度か言われたときには
私も嫌になり「えぇ、私、バカなんですよ、
でもそう何度も言わないでくださいよ~」
と言い返してみたけど
「あんた、バカね!」とまた言われる始末・・。
最近では「地獄に落ちろ!」とまで言われている・・
でも、まぁ、これも病気がさせていること、と割り切り
できるだけ普通の(?)会話をしようと心がけているものの
Hさんはなかなか心を開いてくれず。

次は、女性利用者Sさん。
初めての訪問ではご飯を用意する、という任務だった。
(利用者さんのほとんどの昼ごはん、晩御飯は、
市内の給食センターみたいなところで
作ったものを、配達してもらっている)
ご飯をレンジで温めるとき、ジャガイモが入っていたので
平均的に温まるよう、適当に切って温めたら
「じゃがいもはそのまま(の姿)でいいのにー!切らなくて」
と嫌味を言われ。他にも色々と細かくて、次回行くときが
憂鬱になった。
しかし、、なぜか、2回目以降は普通で、
3回目訪問したときは、「お互いのことを話しましょう」
なんて言われて、お互い自己紹介(?)をしたりした。
彼女の旦那さんはデンマーク人であったこと、
娘さんはオランダ人の旦那さんがいてオランダに
住んでいること、お母さんはフィンランド人であることを
話してくれて、
「インターナショナルなんですねぇ!」
と驚いてしまった。

お次は女性利用者Eさん。
ある日の朝、訪問した同僚は、Eさんの機嫌が悪かったらしく、
家に入れてもらえさえもしなかったらしい。
私はその日の昼に行くことになっていたので、
同じだったらどうしよう?!と思っていたのだけど、
まずは家には入れてもらえた。
そして、いきなり愚痴?を聞かされた。
「指輪がなくなっちゃったのよ。母からもらった形見の
指輪と自分の指輪が!探せど探せど見つからないの!
自分の指輪はまだいいけど、形見は代わりになるものが
ないでしょ?!」
と言うので、一緒に探しましょうか?と聞いてみても
断られ、どうしようかと思いつつ、
さりげなく話題を変えるように努めた。
彼女の息子のお嫁さんは韓国人でストックホルムに住んでいることを
知った。そのお嫁さんは(スウェーデンでは”お嫁さん”とは
言わないか?!)とてもいい人らしく、彼女の作るキムチは
おいしいらしい。
また彼女の娘さん(いとこだったかな。)はドイツ人の旦那さんが
いた、いる、らしい。最初のドイツ人とは死別で次の旦那さんも
またドイツ人らしい。
「ドイツ人男性は優しいですよね!ウチの夫もそうですよ!」
とPをちょっと(?!)褒めておく私。
私が帰る時間には彼女の気分もすっかりよくなり
安堵した私。

・・・意外にもインターナショナルな家族(親族)が多いな、と思ったら、さらに・・・
男性利用者Lさんの息子だったか甥っ子だったかの
お嫁さんは日本人、しかも、私と同じ名前の”ヨウコ”なんだって!
おかげで私の名前はすぐ覚えてもらえて、
彼のところへ行くたび「おぉ、ヨウコかい!」と喜んで?もらえている。

最後に女性利用者Aさん。
去年の11月まで、彼女を担当していた人たちが異動になり
私他、全く新しいスタッフが担当になった。
それに慣れないせいか、2か月ほどは、訪問するたび
毎回同じことを言われた
「前のよくできた担当者達がやめちゃったの、本当、困る。
新しい人たちにいちいち、こうしろ、ああしろ、って説明しなくちゃ
いけないんだから。前の担当者は説明しなくても、よかったのよ。
でも、誤解しないでね、あなたに文句が
あるわけじゃないの、上の人たちに言いたいんだから」
もちろん、私のことなど、覚えてもくれない。
もういい加減、嫌になってきた最近、
Aさんは椅子から落ちて怪我をしてしまった。
しかも、誕生日の前日に・・・。
かなりショックだったらしく、怪我をした翌日に訪問したときは
怪我したところを見せた(内出血)。
なるべく不安を取り除くような対応(ってただ愚痴を聞いてあげることだけど)を
したところ、気のせいか、ちょっとだけ私を頼りにしてくれているような印象を受けた。

クセのある利用者さんの対応は難しい、と感じるけど、
私の経験では、笑顔で接する、アイコンタクト、
どんなことでも話を聞いてあげて(例え、内容が訳わからなくても!)、
同じような表情をする(例えば利用者さんが悲しそうな話をしていれば
こちらも悲しそうな表情をする)のが大事なのかな、と思う。
なーんてエラそうなこと書いちゃったけど、まだまだ修行が必要だけど。
それでも、例えば、2番目に書いた女性利用者Sさん、他のスタッフに
嫌われているけど、私は気に入られている(と思う)ので
そういうことがあると嬉しくなる。
まぁ、彼女の場合、何か言われる前に私が
あれこれとしてしまう(”してあげる”?)からかもしれないけど・・!