内緒ね! | 夏は快適、冬は極寒の地

夏は快適、冬は極寒の地

日本人の私、ドイツ人の夫、二人の会話は英語、住んでいる地はスウェーデンの北の果て、なんともインターナショナル??

昨日、利用者Fさん宅の掃除、という任務(?)があった。
利用者さん宅の掃除は一人か二人でやるのだけど、
二人の場合は1時間、一人の場合は2時間の時間設定がある。
個人的には二人で掃除、というのが気楽、
なぜなら、私、話下手で、早く掃除が終わった場合は
しばらく、話相手にならないといけないから。
(もっとも、忙しいときは、掃除が終わったら次へ行ってしまってもいいと思うけど)
しかし、昨日の掃除は一人だった。しかも、初めて行くお宅。

初めて行くお宅はいつも緊張する。
呼び鈴を鳴らし、笑顔の準備。(←これ大事!)
ドアを開けてくれたFさんに挨拶すると
「昨日、掃除の連絡の電話かけてくれたのあなた?
外国人ぽかったんだけど、なんだかよく聞きとれなくて、
電話切っちゃったんだけど
よく考えたら、訪問介護からの電話だったのかしら、って
急いでかけなおしたのよ~」
「いいえ、私じゃないですよ、かけたのは外国人じゃなくて
Mっていう名のスウェーデン人ですよ~ にひひ

ところで、スウェーデンの掃除というのは
日本のやり方とは若干違う。
まず、棚などのホコリを拭き取り、掃除機をかけ
(このあたりまでは同じ?)
床にモップかけ、もちろんトイレも掃除する。
私はこのやり方を知らなくて
初めて掃除したとき、ちょっとしたミスをしてしまった。
掃除機をかけ終わって
「はい、終わりました」と利用者さんに言ったら
「モップかけは?」と言われ、その時、初めて
スウェーデンでは掃除機をかけたあとは、モップかけがあるのだと
知ったのだった・・。(同僚もそれが当たり前だと思っていたのか
私には教えてくれなかった・・・)
タイルの床にモップかけというのは理解できるけど
フローリングでもモップをかけるのって、
フローリング、ダメにならないのかな、と
いつも気になる。
でも、きっと、ちょっとくらい濡れても問題ないようにできているのだろう。

さて、話をFさんに戻し・・
掃除をしているときに、Fさんから
「コーヒーは飲む?」と聞かれ(コーヒーを出してくれる利用者さんが多い)
断る理由として、
「コーヒーは飲まないんです(実際、コーヒーは飲まない私)」
と言ってみたら
「じゃ、紅茶なら飲む?お湯沸かすわよ」
と言われてしまったので
「いいですよ、わざわざ。
コーヒー飲めないこともないのでコーヒーいただきます。
それにスウェーデンに住んでいるんだから、
コーヒーくらい飲めないとね!べーっだ!
(スウェーデン人は紅茶よりコーヒーを飲む人が多い)」

また話それるけど、コーヒーの淹れ方も色々とあるスウェーデン。
インスタントコーヒーはもちろんあるけど、利用者さんで
インスタントコーヒーを飲む人はあまり見かけない。
多いのは、コーヒーメーカーで淹れるタイプと
やかんでコーヒーを淹れる(沸かす?)タイプ。
どちらも、コーヒーを飲まない私にとっては
やり方がわからず、最初は淹れるのに、苦労した。
しかし、利用者さんや同僚の話によると
コーヒーカップ1の水に対してコーヒー専用スプーン1の
コーヒー(粉?)を入れるらしい。
コーヒーメーカーの場合は、水と粉を入れたらスイッチオン、
するだけでいいけど、
やかんの場合は色々とバリエーションがあるらしく、
水の段階から粉を入れたり、お湯を沸かしてから粉を入れたりする。
また、お湯が沸いたら、すぐコンロから外したり(水から粉を入れた場合)、
しばらく沸騰させ続けたり、
はたまた、沸騰したコーヒーをちょっとカップに取り、再びやかんに
戻したり(濃さを見ているのかな?)。
やり方によって味が若干変わるのかな?
私は利用さんが指示してくれない限り、お湯を沸かしてから
粉を入れるようにしているけどね。

再び、Fさんの話に戻って・・

1時間くらいで掃除は終了。キッチンテーブルには
お菓子とコーヒーカップが載っていた。
お菓子は手作りらしい。そしたら試してみないとね!フフフ
drömmar(”夢”?)という名の軽い口当たりのクッキー、
写真は↓
http://www.matklubben.se/recept/ljuvliga_droemmar_-_sockerdroemmar_54839.html
Fさんは、これが大好きだそうで、よく作るらしい。
それからmazarinという名のお菓子、写真は↓
http://www.matklubben.se/recept/mazariner_7453.html
これはアーモンドペーストが入っている。
どちらもスウェーデンの典型的な茶菓子じゃないかな。
そして、Fさんの話を聞きながら、どちらもちゃっかりいただきました、
おいしかった~ ラブラブ!

別れ際には
「マグネット、好き?」と聞かれ、答えに悩んでいると
引出しから、小さなマグネットを出して見せてくれた。
それは鍋敷きをモチーフにしたものに、磁石をつけたもの。
もちろん、その鍋敷きはFさんが編んだもの。
「どの色がいい?あげるわ。でも他の人には、
Fからもらった、って言っちゃだめよ!」
それがこれ↓

夏は快適、冬は極寒の地


本物の鍋敷きと比べるとこんなに小さい↓


夏は快適、冬は極寒の地

最後には、ハグでお別れ、
「また掃除しに来てね!」と
嬉しいお言葉もいただきました!