昔々から、大好きな漫画があって。
それは、多感な思春期に出会い、ある意味、自分のコアになったと思えるくらい大事な作品で。
だから、あの漫画をいまだに好きなことがこんなにいることが嬉しくて。
同人誌の全盛期には出遅れたけど、 ネットの世界では新しい仲間を得られて楽しかった。
原作漫画を語り合うだけでは飽き足らなくなって、
それぞれの妄想や期待などをちりばめて加工したのが二次創作、よね。
二次創作って、原作へのオマージュでありつつ、
原作から離れて自由に書けるだけ、内容は書き手本人の精神に近づくと思う。
ストーリーやキャラの設定を借りてる以上、
どんなにマジメに?書いたって、すべて原作のパロディー。
創作の形を借りた、原作へのファンレターなんだと思ってた。
ファンレターなんだから、好きに書けばいいようなもんだけど、
そんな、ごく少数のマニアにしか通じない狭い世界で、
それでも好みや妄想の方角はいつしか対立する。
原作ありきの「二次創作」をやっていながら、
やけにプロ気取りだったり、オリジナルですと言い張るのは、個人的には正直片腹痛いです。
こんなの、すべてマニアの遊びなんですよ、わかってる?
遊びであっても、読むのは同じファン。
ごくごく狭い世界のごくごく数少ない限られた同志。
だから、ほかのファンが不愉快にならないよう、
原作の基本的設定にはも少し敬意を払ってほしい。
○○○○は最後まで○○に殉じてこその○○○○です。
自分の特異な生まれ育ちを、感謝して受け入れ、立ち向かうのです。
ヒロインに王子様を受け入れさせ、
じゃまな恋敵を排除するために、メインキャラを悪者にし、
自身の人生を被害者意識で否定し、
王子役の助けを待つだけの弱弱しい女に変えてしまったら、
最後まで強く生きようとし、運命から逃げないヒロインが生命線である原作が成り立たなくなる。
心身ともに傷ついたところを、理想の王子に助けられ、かしづかれ、とことん大事にされ、愛される?
経済的に安定した男に求められ、守られることが望み? それが○○○○の幸せ?
そんなの、書き手が自身の願望を投影しただけ。
申し訳ないけど、個人的ハーレクインロマンスに興味は持てません。