氷面鏡”ひもかがみ” -9ページ目

マイノリティ

私は貴女だから好きになったんだと思う

女性が好きなんじゃなくて、貴女だから好きになった

マイノリティになるなんて、同性を好きになるなんて、考えてもみなかった

元々、話し合って始めた事だから…不倫に対して罪悪感は持ってない

不倫相手に何年も関係を続けるだけの好意はあったけど、それ以上のモノは無かった

以前、貴女と約束したよね?
”いつか一緒に暮らそう”って

他の誰に言われても、その気にはならなかったけど、貴女と一緒に生活する事は本気で考えた

だからこそ、貴女を信じられないことが裏切られたようにイライラした気持ちになる

もう何も信じられない

時間

時間が経てば、今のおかしくなりそうな精神状態も回復するのかな

貴女との記憶も薄れていくのかな

血を噴き出しそうに傷ついた心も、傷を塞いで平気になれるのかな

今はまだ、ちょっとの刺激で張り裂けそうに痛くて苦しいんだけど…

苦しい

胸に…重い何かが詰まってる

電話があっても、出ることの出来ない自分

連絡が無ければ、辛くて気が狂いそうになる自分

本当に…どうしたら良いのか分からない

もう…
貴女を愛しているのか…
貴女を憎んでいるのか…

それさえ分からなくなってきた…