これは私の夢の中の話である。
同窓会に参加している
今の自分が会場にいた。
会場はみんな和やかに
昔話で花が咲いている。
そんなわたしの気持ちは、
話してはいるがなんだか晴れない。
それは、今の自分が
情けなく思っているからだった。
みんなが、楽しくてきらびやかに見えた。
あるグループの同級生が、声を掛けてきた。
「お前もあの時、頑張っていたら
こうなってたんだ」
とデーブルの男達を指で指し
ぐるんっと廻して話してきた。
そのテーブルに座っている男性達は、
皆芸能関係で働いている面々である。
どうやら、自分達は夢の中で
節目節目に同窓会をしているらしい。
夢の中の自分は
その男達の人生を振り返った。
20代、30代、そして今。
20代、何がしたいか、もがいていた。
30代、夢をつかみがむしゃらに走っていた。
そして、今、誇らしげに座っている
そこで私は目が覚めた。