2011年10月13日午後
指定された時間に診察室へ。
新しく改装された病院の診察室はきれいで快適でしたが、今日はマンモトームと言って、しこりの所に太い注
射を刺してそこの細胞を取るらしい。
私の主治医は若い35-40位の男の先生だが、あまり余計なことはしゃべらないので診察時間も5-10分
位。早いと3分かな? でも今日は、細胞をとるので、診察室のとなりのちょっと狭いベッドがある所へ。
ベッドに横になり超音波画像診断をしながら、しこりの場所を確定していく。
若い研修医の方が補助について二人がかりで、はじまり、まず胸に麻酔の注射をしていく。
主治医:<少し痛いですよ。あまり痛かったら言ってください、麻酔追加しますから>
私: はい、お願いします。(不安)
主治医:では、注射行きます。ちょっと、音がしますよーと、太く長い注射器みたいので細胞めがけて、
超音波画像をみながら胸のしこりまで刺す。カチンと音がして注射を抜かれ、その中にがんの
細胞を取ったのを試験管みたいのに入れていく。 先生が硬い硬いと言って、針をどんどん奥へ進めて行く。
三回ほど、カチンとやって組織を取り、
<では、病理検査に回しますので、結果がでましたら連絡します> と言って今日は終わった。
針を刺したところをテープを貼ってもらい、看護婦さんから(超音波ガイ下マンモトーム生検を受けられた患者さんへ)と書かれたプリントをもらって帰る。
内容は合併症を防ぐために注意することが書かれていて、当日の激しい運動や飲酒は控えること。
局所安静を保つために針を刺したほうの腕を長く挙げ続けたり、思い荷物を持たないこと。
テープはそのままにして一週間位貼ったままにしておくこと。検査翌日はシャワーを浴びても構わないが
翌々日から湯船に入ってもよいとのこと、でも、テープは剥がさないように、などが書いてある。
麻酔がきれてきたら、チクチク痛みに三日はこのチクチク感は残った。
病理の結果がでるのに10日か二週間位かかるらしい。
出来ればがんでないことを祈るが、CTもMRIとっても広がりがあるって言っていたし、やっぱり私はがんなのかな?と半信半疑の毎日が続く。
それと、私が購入した本の中に、とても参考になった本があった。
”うろたえないガン治療” (藤野邦夫著、潮出版社)
表紙を開いてから衝撃的な文章が載っていた。
はじめに---ガン治療でいちばん重要な瞬間
<検査の結果がでました。あなたはガンにかかっています>と医師から言われた瞬間、がん治療でもっとも
重要なときがやってきます。
1. .ガン治療では最初の治療法がすべてを決定し、最初の治療に失敗すると、やり直しはほとんどききませ ん。 主治医の最初の診断に誤りがないかどうか、がん治療は医者任せは成立しない、とある。
2.また、最初に一番重要なことは、自分の病状を正確に認識し、主治医に提案された治療法を的確に理解することです。
3.がんの治療では、患者側と医療側の間に信頼関係がないと、治療が成立しないか、成立しにくくなります。
信頼関係をついくりあげるためには、患者側も自分の病状を認識し、治療法を理解して、医師に歩み寄る姿勢がひつようです。
4. いまは半年もたてば、新しい治療法や薬剤が出現する時代です。ガンにかかったら情報戦が必要であり、
医療の変化のはげしい現在では、どれほどの情報をキャッチできるかに命がかかことがあります。
と、うーん、なるほど。情報戦か・・・・・と自分のガンに対する勉強はまだまだと痛感したのだった。
親も親戚も友達も、周りに乳がんにかかった人がいなっかたので、自分がまさか乳がんになるなんて夢にも
思わなかった。
主人も両親も、まさか自分の伴侶が、娘がガンになるなんて、相当ショックを受けていた。
当の本人でさえ、病理の結果、ガンでなければいいな、と今までの診断結果が覆ればいいいいなと思っていた。
そんな中、この、(うろたえないガン治療)の本は、すごく参考になった。
病理の結果を待っていた長い期間も、ガン治療のための勉強は続いた。