人間性のバロメーター | グローバルに波乱万丈



「ティファニーで朝食」 のオードリー・ヘップバーンさんはできた人だったらしく、

多くの名言が残っていますが、

その中で、最近、本当だなぁと思った言葉があるんです。


You can tell more about a person by what he says about others
than you can by what others say about him.


“他の人達がその人のことをどう言うか、よりも、

その人が他の人達のことをどう言うかで、その人がどんな人なのか分かるもの。”



たまにバイリンガル・スタッフをしてるコンベンションの仕事、

他のポジションを含めると、毎回、100人以上のスタッフが駆り出されるんですが、

当然、最初はどの人がどんな人なのか、わからなかったわけです。


アメリカ社会では、噂話や陰口はレベルの低いことを見なしますから、

きちんとした人で他の人の話をする人は、それ程いないんですが、

仕事を始めた当時は、私が新顔なので、お喋りをしていると、

どのマネージャーがどんな人だとか、アドバイス的に話になったんです。


私、全く人見知りをしない人なので、いろんな人とお喋りをし、

いろんな人から、マネージャー達のことを教えてもらいましたが、

最初はわからないから、「ふーん、そうなんだ。」 と聞いてましたが、

半年以上に経ち、5、6回顔を合わすと、マネージャー達、他のスタッフの人達の人間性が見えてきて、

オードリー・ヘップバーンの言葉を実感してるんです。



例えば、その人が担当だと、仕事を拒否する人もいるほど、

やたら威張った、やり難い、かなり年配のマネージャーがいるんですけどね。


私もムカッとする出来事が何度かあったんですんが、

白人の人ですが、大好きだった私のお祖母ちゃんによく似た小さな可愛い目をした人なので、

会うたびに、ついつい、彼女をハグしてしまうんです。

すると、とっても嬉しそうで、可愛くて。

それに、アルツハイマーの始まりなのか、記憶が消えることがあるようで、

それを悟られないように、威張っているところがあるみたいなんです。


今になり、彼女のこと、

「ボケた彼女にマネージャーをさせるべきじゃないわ。」 とか言ってたスタッフの人達より、

「あの人、一生懸命なのよ。」 とか言った人達の方がやっぱりいい人で、好きです。



他の人のこと、特に難しい人のことを優しい目で見てあげ、

いいように言える大きな心の持ち主でありたいですよね。

オードリー・ヘップバーンの言葉のように、他の人達のことをどう言うかが、

人間性のバロメーターみたいなところがあるのかも知れません。