アメリカですし、マザコン万歳 | グローバルに波乱万丈





“マザコン”、“マザー・コンプレックス”。

アメリカでは聞いたことがありませんし、和製英語らしいです。


...というか、他の国と比べて家族関係が良くない、強くない家庭が多い日本では、

成長した子供 (特に男性) が母親と仲がいいと、「マザコン!」 とネガティブに呼ばれるのでしょうが、

アメリカや多くの外国では、大抵の子供はいつまでも母親と仲がよく、

日本の感覚だと、ほとんどの人が “マザコン” になってしまいますから、そんな言葉はありません。



うちの主人も、母親のことが大好きで大好きで、毎週土曜日の朝の電話を欠かしたことがありませんでした。 

義母が亡くなった後、当分の間、何度か静かに涙を流している主人が居ました。


私の外国人の友人知人は、皆そんな感じです。



うちの息子達も “マザコン”... コンプレックス抜きの “マザコン” です。 

英語で言う “MOMMY’S BOY” です。


次男は特にそうで、二歳でしゃべり始めるや否や、

数年、朝から晩まで五分置きに “LOVE YOU、TOO.” と私に言いに来ていました。

私がシャワーに入れば、じっとシャワーの前で待ち、

シャワー室のガラスドアが曇ってくれば、私の姿が見えるようにドアを開けて曇りを拭くような子でした。



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年頃になり、放課後、迎えの私の車を待ちながら、クラスメートの前で格好つけて立っていても、

私の車が近づき、私の顔が見えると、毎回、嬉しさを隠し切れず、にんまりするような子でした。


反抗期になり、時々私と言い合いしても、私に腹を立てられるという状態が堪らなく、

10分もしないうちに、自分の部屋から、

「ピヨピヨ (我が家のペットのボタンインコ) が、お母さんのこと大好きだってぇー!」 など叫んでくる子です。



主人は仕事、長男は大学院でのプロジェクトやゲーム会社からのフリーランスの仕事で忙しく、帰りが遅いので、

次男と二人だけの時間が多く、

友達の話、先生の話を話してくれたり、自分のPC画面に出るニュース速報の出来事を報告してくれたり、

YOUTUBEで見つけたビデオ、REDDITで読んだ面白い話や写真を見せてくれたり、

とにかく、私と次男はよく会話をし、大の仲良しです。



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そんな次男も、今日18歳になりました。 6月に高校卒業し、8月からは総合大学に行き始めます。  


総合大学は、うちから高速で30分くらいのところにあり、

我が家あたりからは、通う子もいるし寮に入る子もいるし、という距離なので、

寮代も払える金額の奨学金をもらう次男に、好きなようにさせるつもりです。


当分、友達と寮に入ると言っていたので、8月からは週末しか次男の顔が見れないことを覚悟してたのですが、

やっぱり家から通う、と言い出しました。


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さすがに、私と離れたくないということが理由ではなく、

(そうだと、本当にコンプレックスかも。)

美味しくないカフェテリアの料理食べながら、狭く、落ち着かない寮の部屋で生活するより、

ほのぼのした我が家庭、のんびりした自然に囲まれた我が家に、毎日帰ってきたいのでしょう。

母はこっそり、大喜びしています。 


そのうち、リサーチやインターンシップで忙しくなり、寮に入らないといけなくなるでしょうし、

大学院卒業後は、お兄ちゃんを追ってカリフォルニアに移るつもりでいますし、

もう少しだけ与えられた次男との時間、しっかり楽しもうと思っています。



いくつになっても母親と仲良しが普通なアメリカですし、

母親の私の立場では、 “マザコン” 万歳です。 (笑)



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