ジジイは最初からうちの園にいたわけじゃない。
最初は昼か夕方ぐらいに園にひょこっと現れては少ししたら帰る。そんな感じだった。職員もババアの知り合いらしいけど、誰なんやろうぐらいの感覚。
そんな状況がしばらく続いた後に、突然【経営管理部長】として就任した。まぁ、最初は気のいいオジサン?ぐらいにしか思ってなかったんやけど、就任してまもなく、そうじゃないことに気付く。

エクセルやワードでやる事務仕事等をその頃から任されるようになったんだが、当然時間外でそんな仕事をしようとか思ってないし、いつまでにとかの指示は全くなかった。
にも関わらず、次の日の朝、「頼んでた仕事を持ってこい」と。もちろん、俺は「できてません」と答えた。しかし「なんでや?」とジジイ。「昨日は時間内にはできませんでした」と伝えると、「家にデータ持って帰ってできるやろ」と言われ、「パソコンを持っていません」と答えると、「は?話しならんな」と。
そう、自分は正義であり、自分の時間、ペースで物事を進めたがるような、価値観押し付ける人間だったわけ。ここから俺はこのジジイと長く仕事をしていくわけだが、最初の一年は理不尽な嵐。書類の提出のタイミングも向こうが機嫌が悪ければ通らないなんてのはザラ。えぐかったね。よく俺は今も仕事してる。褒めて欲しいわ。
さぁ、こんなジジイ、ぬくぬくと不自由せずに育ったボンと相性がいいわけないよね。ここから、園はズルズルと泥沼に引き込まれていく。