TEDは、Technology Entertainment Designの略称で、毎年、企業経営者、芸術家、学者など世界中の様々な分野から70名ほどのスピーカーが招かれ18分以内のスピーチを観客が聴くイベントで、参加するためのチケットは7500ドルもするという。(東洋経済4/27-5/4)
中小企業診断士の研究会の中には、TEDを用いてプレゼン練習をしている会があるため、ご存じの方も多いだろう。TEDのユニークな点はスピーカーに対する謝礼がないことである。聞く所によると、スピーカー同士による交流そのものがスピーカーに対する報酬代わりになるらしい。
世界的なイベントであるTEDと比較するのは、オコガマシイが我々YTDのセミナーも目指すところはTEDと似ている。現時点では、スピーカーの方に薄謝ではあるが謝礼を払い、参加費もかなり低く抑えてはいる点で大きく違うが、スピーカーとして、歴史学者兼起業家の方や元官僚の起業家という、他のセミナーや講演会ではあまり見られないユニークな方を招聘し、登壇をお願いしている。
TEDxTOKYOを主催したニュウエル氏は外部との接触の重要性について次のように主張する。
「会社にとって目の前の業務と直接的に関係のない行為は基本的に「無駄」であるとの判断が根本にあるわけです。
けれど、実はその「無駄」にこそ、新しいアイデアの芽が隠されている。業務とは関係のない世界に触れることで、ひょっとしたら会社を変える企画が生まれるかも知れない。」
中小企業診断士は、企業内診断士であっても研究会等を通じて社外人脈との接点が多い。しかし、狭い業界ではあるので、どうしても同質性の高い人達との交流に限られてしまいがちでもある。
YTDは敢えて診断士業界の外で活躍されている方を講師に招くことで、診断士が接点を持ちにくい世界との窓口を作っている。また、聴衆の方々の経歴もユニークな方が多く、単なる企業内診断士や独立診断士の枠に留まらず、自ら事業を経営されていたり、あるいはそれなりのアクセス数を集めるサイトを運営されている方もいる。セミナー後の懇親会ではスピーカーの方だけではなく、参加者同士での人脈形成も行われている。
将来的にはYTDを知的エンターテインメントの場としてのブランディングをさらに強化し、YTDセミナーで公演すること、そして聴衆として参加することそのものが栄誉となるような場にしたいと考えている。
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