今年の6月6日に、業界的には大々的(?)に、一般的にはひっそりとWebの世界で大きな変化が起きていました。
それは、大手サイトのIPv6での運用がスタートしたことです。
GoogleやFacebook、米ヤフーなどのサイトがIPv6でアクセスできるようになりました。
といっても、別に何か使い勝手よくなったり、アクセスが早くなったりしたのかと言われると、答えはノーです。
何にも変わっていません。
そして、一般の皆様が今後も意識することは全くありません。
じゃ、いったい何がうれしいのでしょうか。。。
そもそもIPv6(アイピーブイロク)って何でしょうか。
すごく簡単に説明します。なので、細かい部分は気にしないで説明します。
インターネットの世界にも一般世界でいうところの住所と呼ばれるものがついています。
例えば、皆さんがYahooのページにアクセスする時、ブラウザに「http://www.yahoo.co.jp/」と入力します。
「www.yahoo.co.jp」と入力することで、「www.yahoo.co.jp」にあるコンテンツを取ってください!と指示しているのですが、「www.yahoo.co.jp」はコンピュータが認識するときには、数字に置き換えられます。
その数字は、「IPアドレス」と呼ばれています。すべてのコンピュータは、このIPアドレスをもとにして通信されています。
ですので、コンピュータには必ずIPアドレスが割り当てられています。
みなさんがインターネットにアクセスしているパソコンにもIPアドレスが付与されています。
現在のIPアドレスは、IPv4と呼ばれるもので、約42億個用意されていました。
昔は、これだけあれば大丈夫だったのですが、今はコンピュータが世の中に爆発的に普及しました。
みなさんが持つスマートフォン、あれもコンピュータですから、WiFi接続する時はIPアドレスが割り振られています。
ですので、この42億個あったIPアドレスが足りない事態に陥った訳です。
IPアドレスはコンピュータの住所ですから、もちろん同じアドレスを持つことはできません。
そこで登場したのが、IPv6です。
IPv6は、340澗個アドレスを用意できます。340澗個というのは、340兆の1兆倍の1兆倍。
つまり、天文学的な個数用意されているので、これだけあればアドレスが足りなくなることはない!と考えられています。
ということで、IPアドレスがIPv4からIPv6に置き換えられていくわけですが、いきなりIPv6に切り替えると色々と問題が起きるので、色んな実証実験を経て切り替えられていってます。
で、この6月6日に大手サイトでIPv6によるアクセスができるようになり、いよいよIPv6も普及への一歩を踏み出したということになります。(これまで、色んな要因で全然普及してなかったので。。。)
とはいえ、IPv4もこれまで通り利用することはできますので、利用者としては全く気にすることはありません。
お使いのプロバイダの対応状況に応じて、いつのまにかIPv6を使っているかもしれない程度に考えていればいいです。
なので、あんまり一般的なニュースにはなってないのだと思います。w
ということで、すごく地味なIPv6ですが、名前くらいは覚えておくと何かのときに役に立つかもしれないですね (^ ^)b
それでは。
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