こんにちは
京都市山科区椥辻のやとう鍼灸整骨院です。
今日は四十肩や五十肩などの肩関節の痛みについて、です。
実は四十肩・五十肩という言い方は正式な病名でなく俗称で、
病院なんかでは年齢に関係なく「肩関節周囲炎」などといったりします。
なかでも肩関節の周りにある、棘上筋(腱板)、肩峰下滑液包、三角筋滑液包、上腕二頭筋腱長頭、、、
といった肩を動かしたり支えたりする筋肉や、関節を包む袋、などの軟部組織が炎症することが多いようです。
ひと昔前の定義は【加齢とともに発症する肩関節の原因不明の炎症や、癒着による運動痛】などと言われていました。
最近では肩をあげる際に、これら軟部組織に急激な外力や繰り返しの外力により損傷が加わることが炎症の原因となるケースが確認されています。
ここでは整骨院での施療対象となる、この【外力による肩関節の損傷】⇒(四十肩・五十肩)について解説します。
年齢に関係なくバレーボールや水泳、野球などの肩の運動・掃除、洗濯、重たいものを持ったりの日常生活動作でも発生します。
肩の関節は上腕骨(腕の骨)と肩甲骨、鎖骨から構成されており、肩を動かす際にはこれら全ての骨が連動して動きます。
肩関節は腕が直接胴体とくっついて肩になっているわけではなく、
後ろの肩甲骨と前側の鎖骨の合わさっている下に上腕骨がぶら下がるような形になっています。
肩の運動といっても、肩を動かす範囲が小さいとき(およそ地面と水平くらいまで)は上腕骨だけでも動作が可能です。
ところが、腕を上にあげたり・後ろに回すような大きな動作の際には
上腕骨に屋根のようにかぶさっている肩甲骨と鎖骨も連動して動く必要があります。
このとき肩周囲の筋肉が硬まっている人・猫背など肩甲骨の位置が悪い人・動きの姿勢(フォーム)が悪い人、は
肩甲骨・鎖骨がうまく連動しません。
うまく連動しないと肩をあげる動作の際に、上腕骨の頭の部分と肩甲骨の外端である肩峰という部分が接近します。
肩峰の下の空間には筋肉や腱・滑液包などの軟部組織が存在しますので、これらが迫ってくる上腕骨に挟まれ炎症します。
(この病態を衝突=インピンジメント症候群といいます。)
もしくは、位置が悪い関節に引き伸ばされた組織がこすれて摩擦力で炎症します。
(~滑液包炎、~筋損傷、~腱炎などといいます。)
※下図は狭くなったり衝突をおこす関節の隙間です。
ごくごく軽微で単回の損傷では、気付かぬうちに治ってしまうことも多いです。
しかし前述の通り頻回に繰り返されたり、単回でも強い力が加わると組織の損傷で傷ができます。
この傷に触るといたいので肩が動かせなかったり(可動域制限)、寝ると圧迫されて痛みがでたり(夜間痛)します。
治療が遅いと治るまでに半年~1年以上を要したり、凍結肩といって関節が固まったままになってしまうこともあります。
早期の施術が肝要です。
やとう鍼灸整骨院では
・損傷している箇所の見極め
・早期に炎症を鎮め
・再負傷となる不良姿勢の改善
・肩関節の安定性の獲得
それぞれ適した施術を行うことを重要視して施療しております。
肩の痛みに気づいたら早めにご相談ください。
TEL.075-584-1112(お問い合わせはコチラから)
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明日16日の午後、17日は終日研修のため休診となります。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。