今を遡ること14年ぐらい前でしょうか。

まだ退院して間もない頃で、ちょっと入院の期間が3週間近くあったので、ちょっと足がガクガクしていた頃でした。療養休暇の間になんとか身体の調子を戻そうとして、買い物などで体を動かしておりました。町へ出かけていた時に、デパートの催事のところで、その方と出会いしました。

 

その方手作りの指輪が何となく自分に力を与えてくれるような気がしました。

何か、パワーのようなものが伝わってきたのです。

その後、勤めに復帰してまたまた忙しさに巻き込まれていたのですが、何故かお人柄が良い方で、それをきっかけに一年に1度か2度の催事で、お目にかかっていたのです。

ものすごく忙しい日々がその後待ち構えていたのですが、催事の際は作品を写真に撮ったお葉書をくださって、毎回ではないのですが、お話をすることが楽しいので出かけてお会いしておりました。

 

やはりその時々のその方の中の主になっている作品というものがあって、それを拝見するのが楽しみでした。

 

近頃はコロナでマスクをするので、耳にひっかけてしまうことが多く、イヤリングを落としそうになるので、避けていたのですが 、時々気持ちを変えたいとか、コロナにも負けない気持ちになりたいと感じるようになると、気分が変えられるものをつけてみるようになりました。

コロナで手を洗ったり、アルコール消毒をしたりで、これまた気の毒なのですが、指輪で遊ぶようにもなってまいりました。

何かちょっと気持ちの上で、コンサートや出かける時に自分でテーマを持って臨みたいような気持ちがすることがあるのです。

もうこれは本当に自分の中だけのことで、結局自分の心で遊んでいるのです。

 

先日そんなアクセサリーを整理しつつ、もうこれからは、これだけのものをつけることはあまりないかなと思ったりしていたのです。

 

今回この9月の終わりの週から10月の初めにかけての一週間の予定の催事でした。

今回の作品のお写真は、とんぼ玉で出来た作品で、その赤い大粒の玉を入れたブローチの作品でした。

 

一時期、季節が暑くなってくると、イヤリングなどは直に耳に触れ、落ちないように耳朶に圧力がかかり、暑い季節にはその部分に汗が溜まるので一時期金属アレルギーの症状が出てしまいました。

しかし同じ金属でも、本当の金で出来ているものは大丈夫だったり、色々なのですが、そんな時漆で出来たものが軽くて、発色も美しく、アレルギーにもならなかったのでそちらに気持ちが傾きかけておりました。

 

しかしこのコロナの影響で、何か心の拠り所というものを心が求めるのでしょうか?

一年半ぶりにこちらにいらっしゃったので、お会いしてきました。

いつもと変わらずに、お話ができ作品の変遷を見せていただきました。

今回は、先日整理した時に出てきた、壊れてしまったアクセサリーを何かに再生できないかというご相談をしてみました。

糸が切れてしまったネックレス。枠が破損してしまった指輪。

ネックレスは何かに引っ掛けてしまい、リングは輪の部分がべっ甲で出来ていて軽かったのですが、破損しやすい性質だったわけです。

何か、ものの命を全うさせてやりたいと思ったのです。それらに新しい命を吹き込んで欲しいということをお願いしました。

再生する大体のアウトラインをお願いしました。

(近頃、リュックの修理や、腕時計のメンテナンス、こういうものとは別な貴金属の類のものの修理などをお願いすることが重なりました)

 

何かメンテナンスや修理の時って重なるものなのですね………

ちゃんとものの管理をしっかりしてそのものの持つ用途、命を全うさせてやりたいなと思うようになりました。

 

今回心惹かれてしまったものは、オオイソバナサンゴで出来ているものです。

サンゴといっても多孔質のもので、樹脂加工を施して使うものらしいのです。

今回そのびっくりするような青い色に加工してあるものが心に訴えかけてまいりました。

何とも人工的な色合いで、ちょっと見にはプラスティックのものに見えてしまうのですが、軽く、着け心地がとても良いのです。

金属は使用しておりませんので、どちらかといえば、落としたりぶつけたりしないように気をつけなくてはならないように思います。

何と形は「バラ」なのです。

そういえば、どこかのホールのお名前が「ブルーローズ」でしたっけ………

花言葉は「不可能」から「夢かなう」に変わったのは、このブルーローズが生まれたからのなのだそうです。

色は全くといって良いほど違いますが、こちらはトルコ石のようなブルーですが、ブルーのバラの形のものです。

サントリーが成功した、ブルーローズの正式名称は「サントリー ブルーローズ アプローズ」とのこと。