昨日は不思議な日でした。

 

お昼に出かける用事があって、いつもの金曜日とは違った予定になった日でした。

 

その出先から新宿に出て、田端で乗り換えで王子まで行きました。

 

友人との会話が思いのほか弾んで、ちょっと北とぴあに着くのがギリギリになってしまいました。

 

実は昨日出かけた電車の中で、メールを見ておりましたら、水曜日の日本歌曲講座でご一緒している方からメールが来ていたのです。

その方のお嬢様がバロックハープを勉強されていて、イギリスの方へ留学なさったりして、研鑽を積まれているのは存じ上げておりました。

(昨年新国立劇場の《ジュリオ・チェーザレ》の中でハープを弾く役として出演なさる予定で、衣裳も作っていただいていたそうです。つまりそのステージに立たれるはずだったようですが、中止になってしまったとのこと……私もこのチケットを購入していました。)

 

つまりバロックハープのプロとしてご活躍されているのです。

じつは来年の夏のピアノの会のコンサートで演奏する曲(私の場合は歌う歌)を何にするか今月の28日までにお知らせしなくてはならないので、心の中でヘンデルの曲はどうであろうかと考えていたのです。

 

 しかしこれには問題があって、私が歌いたいなあと思っている曲は、元々の楽譜がチェンバロとフルート・トラヴェルソかヴァイオリンが伴奏をする形になっているのです。

鍵盤楽器だけでは、伴奏というには肝心な音が入っていないところも多く、どなたかそう

いった古楽器を練習してるいらっしゃる方を探さねばならないのです。

今まで何年間か伴奏をしていただいていた方に、私としてはヘンデルの曲を演奏することを考えているのですが、その伴奏の点で決めかねていることを、お話していたのです。

その方はとても真面目な方なので、ヘンデルの歌の伴奏に早くから取り組みたいと考えていらっしゃるようなのです。

演奏曲の候補として上げておいたのですが、どなたも古楽器の特技がある方を見つけられずにおりました。

 

水曜日にお嬢様がバロックハープのハーピストのその方にお会いしたので「どなたかフルート・トラヴェルソかリコーダーを演奏される方ご存知ありませんか?」と思い切ってお尋ねしてみたのです。

 

そうしましたら、耳寄りな情報をメールで送ってくださいました。

 

来年の2月に通奏低音組合 コンティヌオ・ギルド の講座が開かれるというお知らせを、昨日東京へ向かう電車の中で受け取りました。

 

アウトリーチ企画 第6弾「あなたの伴奏いたします! ヘンデルの巻」とのこと

今回は、チェンバロ  チェロ  リュート とのこと

 

ヘンデルの通奏低音に関するミニレクチャー 、経験豊富な通奏低音組合メンバーから演奏上のアドバイスありとのこと。

演奏時間は参加グループ数に応じて、均等に配分するとのことです。

 

なかなか得難い機会のように思います。

古楽器で伴奏していただけて、アドバイスも合わせていただける。これは本当に素敵ですが、今レッスンでやりかけていることと同関連していけるかが問題です。

2月の初めなのでちょっと時間があまりないことも心配です。

ダカーポ・アリア の形式ですが、2回目の演奏の時の音型に関しては大先生に教えていただいていませんし、迷うところはたくさんあります。

 

そちらを主宰されている方は、長年スイスのバーゼルで活躍されていた方のようです。

 

大先生に教えていただくようになってから初めてバッハの曲に触れた状態ですし、ヘンデルも以前の先生の時に〈メサイヤ〉、〈ジュリオ・チェーザレ〉などの有名曲を歌ったことはあるのですが、きちんと基礎から勉強したわけではないのです。

 

だからこそ、チャレンジしてみたい機会ではあります。

 

そんなことが頭を占めているその日に、ラモーの《アナクレオン》というオペラを聴いたわけです。

こちらはフランス語のバロックオペラですが、低音から高音まで段差なく歌われる発声法を聴いていると、そちらに至るまでの過程を体験してみたいなあという気持ちが沸き起こってくるわけです。

 

うーんこれは天の采配なのでしょうか………