今年は、何しろ密になるな、大声を出して飛沫を飛ばしてはいけない  などと、自由に合唱の授業もできない状態なので、教育委員会の方からもワークシートの活用や、鑑賞の授業をたくさん取り入れての授業ということが出されていますので、いろいろ迷うことも多いのです。

そんな中で、今のところ窓や扉をを開けて、椅子や譜面台を片付け夏休み明けから、2つの学年で簡単な形の合奏をおこないました。

出来るだけ、密になる時間を少なくして、その練習だけで出来る合奏という形で、例年より少ない時間で出来る範囲でということで押さえ、夏休みの宿題から取り組み、先日の月曜日仕上げ演奏の日でした。

本日の授業のクラスで、2学年の仕上げ演奏VTR撮りが終わります。

 

いつもですと、これからは卒業の学年は卒業式の合唱曲を目指して、部分3部合唱の曲などに挑戦することになるのですが、今のような状況では卒業式の合唱は無理なように思います。

今も2部合唱の曲を歌っていますが、マスクをして、一定方向を向いて歌う。

あまり長い時間歌わせない、という制約がある形の授業です。

 

毎時間必ず歌う形にはしていますが、長い時間取り組むことができません。

 

まあ、次の時間は鑑賞の時間になる予定です。

今週もう1時間ある学年は、今回、ヘンデルの 水上の音楽から、〈アラ・ホーンパイプ〉です。

曲にテーマを、金管楽器のトランペットとホルンが交互に演奏していることを聴き取ることがこの時間の主題になるのですが、最初は、金管楽器についてまず話すことから始めようと思っています。

このお子様たちが、大人になっても興味を持っていろいろな曲を聴くことのきっかけになるかもしれないのですから、できるだけ丁寧に扱いたいとは思っているのですが……

あの特徴ある曲の出だしは、覚えておいてほしいものです。

 

もう一つの学年は、フランクの〈ヴァイオリンソナタイ長調 第4楽章〉です。

この曲も出だしのカノンふうな主題の扱いを聴き取るということが主題になります。

私もこの曲を扱うのは初めてなので、どういう風に扱っていけば良いか考え中です。

主題がヴァイオリンとピアノで交互に演奏され、違うメロディーにどう移っていくのか、最後の部分に集約していく過程はいつ聴いても素敵な曲だと思うのですが、どんな言葉で彼らを誘って行ったら良いのか、いつも鑑賞の時間には、必要な言葉を厳選することをよく考えます。

 

言葉は多すぎてもいけないし、お子様たちが興味を持って聴くことができるように、いつも考えているのですが、今まで経験のある曲ですと、今までのお子様はどんなところにどうやって反応したかを考えて、その必要な言葉を考えることができるのですが……

 

フランクは、今回初めて扱いますので、鑑賞ノートは作りましたが、その授業の進め方に関してはまだ迷っております。

 

今年はやはりメインになるのは鑑賞の授業なので、一つ一つの鑑賞ノートも、いつもより細かな作り方をしておりますし、書かせる機会も多いので、頭をしぼるわけです。

 

さて本日の授業はヘンデルからです。