マスクといっても、ベルガマスクなどに使われるマスクのことではありません。
今、練習している歌の中に「月の光 Clair de lune」があるのですが(最も不得意なフランス語ですが、なんとか頑張っているのです) そのヴェルレーヌの歌詞の中に
Que vont charmant masques et bergamasques
という部分があってこの時節このマスクとはなどと歌う度に考えてしまうのです。
訳詞を見ても、この「マスク」と「ベルガマスク」との関係がイマイチわからなかったのです。
うーん。
あるものには、「マスクとベルガマスクが歩いて」となっていたり、「マスクをつけた人々がベルガマスクを踊ったりした」となっていたり……
まあ、その情景がよくわからないのですが、優雅で美しい風景のように思います。
同じフォーレ(大先生はフォレ と発音しなさいとおっしゃいますが……今回はフォーレにしておきます)の曲に「マスクとベルガマスク」という曲があることも今回初めて知りましたし、なんと、びっくりしたことに、この「ベルガマスク」という言葉は、一昨日ブログに書いた、ベルガモの町の名前からきていて、「ベルガモ風の」と訳されていたことで
す。
なんと不思議な巡り合わせでしょう。
しかし、私が今書こうとしているのは、今回別にこの歌は関係のない、今、巷で、「無い
無い」と騒がれている日常的なマスクのことなのです。
昨日、先日の確定申告以来初めて電車に乗りました。
我慢週間初日でしたが、かなり緊張して用事が済んだらさっと帰るべく頭で行動の動線を考えて出かけました。
出かけた先に、有名なドラッグストアーのチェーン店がありました。
店頭には「本日のマスクの入荷はありません」表示があるのですが、ひょいと中のレジをのぞきましたら、何か購入する方の勢いがちょっと普通と違っているので、もしかするとマスクがあるのかもしれない……と感じるものがあり、中に入ってみましたら、ありました。
あたりです‼️
そばに携帯用のスプレー式の除菌アルコールもありました。
もちろんおひとり様一つですけれど、本当に嬉しかったのです。
しかも近頃出回っても高い値段のものも多く、どうかなと思ったのですが、これはこれまでとあまり変わらない値段で、一枚あたり40円くらいでした。
だいぶ前に今まで作っていなかったメーカーが、作り始めたというニュースになったメーカーのものでした。
そのタイミングで出会えれば、表示があってもマスクに出会えるかもしれないなと感じたので、帰り道にある別なドラッグストアも覗いて見ることにしました。
今、この時期、わざわざマスクのためだけに出かけてくるわけにはいかないので、地元商店街の端のドラッグストアから見ていきました。
何しろ娘はまだ電車通勤をしておりますので、一日中マスクをしているわけなので、できれば、数が欲しいのです。私も出勤しましたら必ずマスク着用ですし、あればあるほど嬉しいのです。
先日、使い捨てのマスクを何枚か手洗いして、もしも足りなくなった時用のマスクとして置いてありますが、やはり病院に行ったりもありますので(ちなみに面会の時マスクは必需品で、ないと面会できませんし、病院に備えはありません。それでなくても、もし万が一、自分がウィルスを持ち込むことになったら大変なことになってしまいますので、新しいマスクは欲しいし、できれば形だけではなく、性能の良いものを求めたいのです。)
最初のドラッグストアには夜眠る時に乾燥を防ぐためのジェルがついたマスクを売っていました。一日中マスクをつけて電車で往復しているお嬢さん用に、これも購入しておきました。ある時に買わないとまたなくなってしまう状態にはあるのです。
次のドラッグストアには、何も無し。
先日別なものを購入しに行った衣料品店で、マスクと殺菌用携帯ジェルを購入したので、そちらのお店に行ってみました。先日のものよりかなり値段が高いですが、大きさとか耳にかける紐の部分が柔らかくできているものがありました。
これも即購入。
結局、3つの場所でマスクを購入いたしました。
布性マスクに転用できそうなガーゼハンカチも購入しておきました。
いただいたマスクの内側に切って入れて、その中のガーゼを洗うというおススメの提案があったので、これからの長期戦を乗り越えていくためには必要かなと考えましたので。
ヴェルレーヌのマスクの様に優雅なものではありませんが、いまの生活に欠かせぬ必需品なので、これからもマスク行脚は、しばらく続くでしょう。
郵送で送られてくるはずのマスクはまだきません。
送られてきた友人はサイズが小さくて意味がないと怒っていましたが……
マスクと縁が切れるのはいつのことでしょうかね……