銀座王子ホールでのマチネのコンサートでした。

 

私も以前、コンサートの前に演奏する歌をレッスンしていただいくために、その時だけ通わせていただいたことがある先生が出演なさいますので、そちらのレッスンにずっといっていらっしゃるお弟子さんの方から、チケットを用意していただいて聴きにいくことにしていました。

 

2時からのコンサートの前に、お昼を食べてから行こうということになりました。

 

ここでまたやってしまいました。

覚えていた時間と、集まる時間が違っていたのです。

メールをもう一度見直せば良かった。またまた後悔です。

 

いつもレッスンの時間などはもう何回も見直すのですが、今回はコンサートの前のお食事会という油断もあったのですね。

もう、本当に嫌になります。

 

なんとか、自分1人で辿り着くことができました。

 

みなさんが食前のお飲物を飲んでいる時に、間に合いました。

 

オーダーをこれからするという時に、なんとか間に合いました。

なんでそう思い込んでしまったかわかりませんが、すっかりこの時間と思っていて、ゆっくりと歩いて、待ち合わせ場所に少し早めに行ったのですが、どなたもいらっしゃらなくて、「あれ?」と思いましたら、携帯にメールがたくさん入っていました。

あらら……

というわけで、イタリアンのランチを美味しく、2時間近くかけて食べました。n

タスマニア産の天使のエビと、魚のソテーの2種類のランチを半分ずつ、食べさせていただくコースがあるので、せっかくなのでどちらも食べたい気持ちがあったので、その両方半々コースを選びました。

エビは頭も、尻尾も食べることができ、とても美味しくいただきました。

 

それから2時からのコンサートへ。

 

なんだか一仕事終わってしまったように思いますが、まだこれからが本番です。

 

「遥かな国へ」というテーマで、一部は、イタリア、アメリカ、スペイン、チェコの歌を取り上げ、二部は日本の歌が歌われました。

最後は【二重唱とピアノによる世界の愛唱歌》という形で、作曲家 岩河智子 さんが作られた曲を10曲メドレーでお歌いになりました。

いずれもよく知られている曲でした。

 

今二重唱で苦労しているので、どういう感じの二重唱がふさわしいのかやはり気になりました。

 

2人の方のジョイントコンサートの場合、その方の持ち味を生かしつつ、しかも2人で違和感があってはいけないわけで、一体感プラス、その2人の個性という印象を受けるものであった方が良いわけで、その個性も、一人一人の力として認められるものでなくてはならないのです。

 

それは、ちょっとした仕草であったり、歌う雰囲気であったり、といった歌の選曲以外の部分にも大いに関わっているものなのです。

もしそういったものをきちんと統一したいのならば、プロデュースする方がいて、全体の立場から言いにくいことも言ってくださるような方がいないと無理かな?と思いました。

 

なかなか当事者同士が、意見を出し合って工夫をしても何かどこか、ちぐはぐになるのです。

今、演奏会形式という形のオペラなどが流行っていますが、一時期のように、譜面台があって、楽譜を見ながらちょっとした仕草でだけつけるというものではなくなって、ちゃんと演出家が、そういったものの空間処理やら動線やら、簡単な道具などを用いて、ちゃんとした演奏を聴かせてくれるようになってきています。

 

そう言った考え方からいくと、いろいろ工夫されていましたが、やはり思いつきであっては、本当の意味でお客様に喜んでいただけるようにはならないように思います。

今回は作曲家の方に、各国の有名な歌を二重唱ように編曲していただいているわけですから、あとはそれを、歌う技術はもちろんですが、それをどうプロデュースしていくかにも力が入らなければいけないのかなと思いました。

 

楽しくなおかつ、的確な歌唱技術で唸らせるものであってほしいなあと思いました。

それがジョイントコンサートの生きる道?かななどと考えていました。

 

アメリカの歌のところで出てきた、バーンスタインの《私は音楽が嫌い》

では、歌手の方が色鮮やかな風船の束を持って出ていらっしゃいました。

これはとても良かったと思います。

何が始まるんだろうという、ワクワク感がありました。

 

反対に《お菓子と娘》を歌われた方が、袋菓子を持っている食べる真似をして出てこられたときには???

なぜか思いつきとしか感じられませんでした。

舞台はパリで、エクレールと言っていると思うのだけどな?と、ちょっとがっかりした気分でした。

 

やはり、難しいものです。楽しく、そしてふさわしく聴いてもらうことって……