11月の声を聞くと、冬のひそやかな足音を感じます。
秋という季節からどっと冬の息吹が押し寄せてくるようにも思います。
暗くなる時刻も早くなりました。
木曜日は、コンサートが入っていない時は母のホームに行く事が多いのです。
先週、コンサートがいろいろ続いていたので、ホームに行く事ができずにおりました。
今週は、行ってきました。
いつもより夕食の時間が早かったようで、もう食事が始まっていました。
いつもに比べて食べる速さが早いように思います。
嚥下の力が弱ってきているので、あまり早く食べすぎると誤嚥してしまったりするので、そういう時にはゆっくりと食べるように言葉がけをします。
夕食をしっかりと食べてしまうとあとは、薬を飲んで歯を磨いて、眠る準備に入るのですが、この時間帯になると、皆さんの中でまだ入ったばかりの方は家に帰るとおっしゃって一悶着起きる方が多いのです。迎えにくるように電話をかけてくれとか、一回家に帰って持ってくるものがあるとか、介護スタッフの方と言い争いになったりすることの多い時間帯です。
暗くなることが早くなるこの季節には、余計にそういう気持ちを強く感じさせるもののようです。
今回初めてあったスタッフの方に、「音楽の先生ですよね」と言われました。
なんと10年以上前に教えた方だったようです。覚えてくれていたようです。
私の方は教え子は子どもから大人になっていますし、本当に名前を覚えられないタイプなので、わかりませんでした。
帰りに実家に寄りましたら、車で帰ってこられたご近所の方に、庭から道路にはみ出すようになっている宮城野萩が今立派に咲いているのですが、それが邪魔になってかげになっていて、見えにくいので切ってくれというお話をされました。
もう暗くなっていましたが、事故につながったら大変なので、今、外側に垂れている部分を、切りました。
手につかんで、その枝の部分で切りました。道へと垂れかかっているものはだいたい切りましたが、まだ厳密に言えばフェンスの向こうへとはみでている部分はまだあります。
庭の手入れをしている姉に連絡しておきましたが、萩は切れば切るほど伸びるという性質があるそうで、こんなに道路の方まではみ出るようになってしまったのは、ずっと切っていたからのようです。
こうなったら、根から掘りかえして、抜かねばならないかもしれないとのこと。
父が好きで植えた宮城野萩も、もしかすると抜かねばならないかもしれません。
秋の情緒と言っていられないのです。
このところ晴天が続いています。美しく晴れる代わりに、朝や、日の落ちてからの寒さが感じられるようになりました。
こういう時期は、膝などの故障が出やすいのです。
最初に整形外科に通うきっかけになった時も11月だったように思います。
まだ身体が、寒さに向かう体制になっていないのに、温度が下がる時期がこの11月で、気をつけなくてはならない時期なのだということをいわれました。
そのせいか、この前コンサートへ行く時に左の足首を思い切りひねってしまいました。
その時、結構痛かったのですが、歩けないというほどではなかったので、そのままコンサートに行きました。
昨日、朝勤めに出る時なぜか左足首が痛いので、どうしたのかと考えましたところ、前日にひねったのだということに気がつきました。
このまま痛みが続いたらどうしようと思っていましたら、午後にはほとんど痛みを忘れているほどになりました。
もしかするとこれは週一で通っているリハビリマッサージの成果かもしれません。不用意に歩いてそんなことがあっても、常に自分の状態を気にしているわけなので、「おおごと」にならないように思います。
冬に向かって、色々なものが動き始めています。
コートや冬服の用意もこの晴天が続く時期にしておきたいです。衣替えをせねばなりません。
11月ってそんな時期なのですね。