昨日書ききれなかったこと。

 

オペラシテイーコンサートホールは、15:15開場となっていたのですが、30分前ギリギリまで会場のロビーにしか入れませんでした。いろいろ古楽器の調節とかが大変なのだろうなと思っておりました。

 

冬場は特に。開場が30分前ですとお手洗いも混みますから、時間が本当になくなりバタバタした感じが抜けきれないのです。特に大きい会場でお客様が多いと長蛇の列になりますので大変です。

早めに行って、スムーズにいってもそんな具合ですから、少し遅れて来られて、座席が真ん中の方だったりすると、場合によっては立ったり、立たせたりということになってしまいます。そしてやはりざわざわした空気になるのです。

 

今回は、ロビーに入ることができてお手洗いにもいくことができたので良かったとは思いますが。

ロビーには仮屋崎省吾さんの作ったクリスマスツリーといいますか、オブジェが飾ってあり、クリスマスムードを演出してあり、そちらで記念撮影をしている方も結構いらっしゃいました。

 

そんなこんなで、15:30をまわろうとするころに、ホールの扉が開き中に入れていた

だきました。あれだけ人数がいるのですから知ったお顔が一人ぐらい見えるかなと思いましたが、やはり場所が東京だということと、演目もモンテヴェルディのものということで、馴染みがあまりないということもあるのではないかと思いましたが、知った方はいらっしゃいませんでした。

 

この間のグルベローヴァでは、東京でしたが、5〜6人の知ったお顔の方がいらっしゃいました。やはり、何を聴きに行きたいかということなのでしょう。(当たり前か………。)

しかし、オペラ友だちの一人はこのオペラのことを話題にしていました。

しかし、行くとしたらもう一回あるそちらの場所の方へ行くのだと思います。

私も、その日がレッスンに重なっていなければそちらに行っていたと思います。

 

そんなわけで、列の端の方だったのであまり早く座りすぎても困るかなと思いつつ、ある程度の時間で座席に座らせていただきました。

その後、中の方へ入られた方にお着物の方がいらっしゃいました。

オレンジ色の江戸小紋に素描の染めの名古屋帯をなさっていたのです。目の前をそのお太鼓の部分が通りました。その模様が何とローマのコロッセオの模様なのです。そのコロッセオの模様が通り過ぎた時には、あら変わった模様だなあと思っただけだったのですが、次の瞬間、ああローマのお話、しかも皇帝と皇后に関するお話にちなんでの柄選びなのだなあと、感じ入ったわけです。思わずその方の横顔を見てしまいました。ちゃんと着物を着こなしていらっしゃって、美しい着こなしでございました。

能の《遊行柳》の時のひき茶色の無地の着物にも感じ入ったのですが、この《ポッペアの戴冠》の帯のコロッセオの模様にも感じいってしまいました。

どちらも凄い。

そこの場所に一番ふさわしい装いなのだなあと思いました。

やられた………という感じでしょうか。

そんなことに音楽を聴く前から感じ入ってしまいました。

あのような余裕はどこから生まれるのでしょう?

きっと、その場を読む空気や、そう行ったことに楽しさや嬉しさを感じる方なのでしょう。それが周りの人にも伝わるのですね、きっと。

すごいなと思うし、そうやって大事にこの演目を楽しみに来られた方なのだということが伝わってくるのですよね。

う〜んまいった❣️

 

 

全然別の話なのですが、先日明治神宮の北池の方へ行った時、森の向こうに背高のっぽのビルが二つのぞいておりました。

「ここまでくるとやはりビルが見えるのですよね」というお話をしていた時、二つ目のビルが国立劇場のあるビルではないかといわれて、はたと気づきました。

私はこの建物の外観を仰いだことがないことに。

いつも、初台の駅から地下道で入ってしまうし、外へ行ってもその建物がどういう形をしているか見たことがなかったのです。それにいつもほとんど夜なのです。

何度も行っているのに、どんな建物か見たことがないのです。

全くお恥ずかしいお話ですが、その時初めて外観を見たのです。

 

こんなことっていっぱいあるのでしょうね。角度が変わると全然わからない、別なものに見えるとか、知らないものになってしまうとか……。

 

今回は16:00開演でしたので、少しよく周りを眺めて見ましたが、外観を仰ぎ見ることはできませんでした。もう少し余裕があったら建物から少し離れてよく見てみましょう。

またまた帰りはとっぷりと暮れておりましたので、京王新線初台駅に速歩で向かうのでした。