雨のクリスマスイヴですね。

Frohe  Weihnachten

 

月曜日に、「オールスター合唱バトル 7」という、番組をやっていました。毎年やっている番組ですが、これが結構興味深い番組なのです。

今回は月曜日の夜でした。合唱練習と重なっていたので、帰りにクルマの中で、最後の演奏曲の演歌合唱団の2曲目を聴きました。

これが驚きでした。

それまでモーツァルトの〈レクイエム〉の練習をしていて、声がどう響き合うか、どう解け合うかという観点で合唱を練習してきた耳にびっくりする響きでした。

まるで雅楽の曲の出だしのような、個性ある音が一斉に響き、そのぶつかり合いが独特な響きを含んでいるのです。

今まで、芸能山城組やブルガリアの女声合唱のような地声発声の合唱の響きには、慣れていますが、それとも似ている部分と何か違ったような響きがあるのです。

ちょっとその響きにびっくりしました。そういえば雅楽の響きは溶けるという響きではないように思います。

笙は美しい和音の響きですが、篳篥、や楽箏や、楽琵琶のバランという音は解け合う感じではないのです。

そんな雅楽の響きに似た声の響きが聞こえてきました。

歌われたのは、中島みゆきの〈糸〉でした。1992年の歌なのですね。

最初の部分の響きから、この歌が出てくるとは思いませんでした。

結局、帰りの車の中で聴いたこの曲しかまともに聴いてはいないのですが、この意外性は新鮮でした。

自分たちの持ち味を最大限に活かして、歌われていたものでした。

以前よりも数段上手になっていたと思いますし、このアレンジと、合唱の形が素晴らしかったです。

耳にとても新鮮でした。

しかも、なんとそれまで歌った中の3つのグループが、横一線に並んでいたのです。

最終結果は、この演歌合唱団も同点となり、4つの団体が同点ということになりました。

他のグループの歌は聴いておりませんが、きっと皆さん本気で練習を重ねていたのだろうなと想像できました。

何しろ、合唱とは無縁に思える演歌の歌手が、持ち味を生かして高い完成度で歌うのですから。

何しろ、今回のこの曲は編曲の妙という感じがしました。

 

そして、なんとNHKの「紅白歌合戦」の1965年の第16回から、1969年の第20回までを、白黒映像のものはカラー化した、リマスター版で放送されていました。

当たり前のことですが、映っている歌手の方の若いこと。

それに、カラー化されたことで、着ていた衣裳がこんなに美しかったのだと認識を新たにしました。

驚いたことに〈薔薇が咲いた〉のマイク真木さんはリュートを弾きながら歌っていたのです。

こんなこともあったのですね。

そして皆さま本当に丁寧に自分の歌を歌っていらっしゃるのです。それこそ全身全霊を込めて………

そうやって聴いたことがなかったので、じっくり聴いてみると、皆さんの歌唱力に驚かされるのです。

 

今年のコンサートもあと一回。明日の夜のコンサートで聴き納めになります。

いつも第九を歌われている方2人からチケットのお誘いがあるのですが、なぜか今年はお誘いがなく、結局今年は年末に第九を聴かない年になりました。1人の方は今年は第九の合唱に参加されないのだそうです。

あまりバタバタあちらこちらしないのも、また良き年の暮れになりそうです。