このところ燃費が 50 km/L を切ることもあり、なんとかしたいところ。14万4千km時の腰下オーバーホール後に燃費が落ちてしまったが、いったんはクラッチの再整備で解決したかに見えたものの、15万6千km時のキャブレターオーバーホール後にまた落ちてしまった原因を考えてみたところ、

 

仮説1: アクセルの戻りが悪いので低速でムダにアクセルが開いているため?

 

を思いついた。12/7にキャブレターのスロットルスプリングを見てみたところ、自由長は 51 mm ほどあって、手元にあるC90の類似機種用と比べても問題なさそうだった。

 

 

スロットル周りを分解整備して、アクセルワイヤの取り回しもなるべくスムースになるよう、またアクセルワイヤーに注油するなどして組み直した。

 

 

あと、スローエアスクリューのネジ頭に相当するD型断面の角が丸くなってきていたので、この際ついでに新品にした。

 

 

しかし通勤で少しは知ってみても燃費は変わらないので、ネット検索でそれらしい原因を探ってみて、以下の対応を考えた。

 

仮説2: メインジェットの穴が経年で大きくなってしまって燃費が落ちている (例があるらしい)

 

仮説3: CDI が経年劣化している (CDI交換で劇的に燃費が回復した例があるらしい)

 

仮説4: マフラーの中が劣化して排気効率が悪くなっている (検索のAI回答による推察)

 

仮説5: やっぱりクラッチがまた滑っている

 

次は仮説2を検証するために、ついでなのでメインジェット以外もジェット類は新規に交換してみることにした。

 

プラグの状態はこんな感じです。煤が付いてるから混合気がやや濃いのかもとも思えるが、電極あたりは奇麗なので特に問題ないようにも思えます。

 

 

メインジェット (#82) は純正品があったが、いくつかの部品は純正で欠品だったので、社外品だが同型キャブレターの燃調セットなるものを購入すると、ケイヒンの純正相当品がひととおり入っていた。

 

 

ニードルは交換しなかったが新品 (左) と並べてみるとこんな感じでした。

 

 

チョークケーブルの端末のゴム部品が傷んできていたので、この際チョークケーブルも新品に交換。

 

 

組み直して、通勤経路を途中まで行って帰ってくる 30 km くらいの試験走行をしてみると、アイドリングの回転数が少し変わっていて、アイドリングストップスクリューは1/4くらい締め込むことになった。

 

 

これは燃費に関係ないが、純正のビリオンシートを付けられるように、キャリヤをもとのスタンダードのものに付け替えた。

 

 

距離が短いので正確な計測にはなっていなさそうだが、32 km 弱の走行で 0.60 L 給油となったので、燃費は 53 km/L くらいでやや改善程度だった。これが昨日12/26のこと。

 

 

今日 (12/27) は仮説3を検証するために CDI 交換と、バッテリも3年ほど使ったのでこの機に新品にすることにして、部品が揃ったので交換作業をした。

 

その前にまず、念のためクラッチ調整をした。これが調整前で、

 

 

調整後は1/16回転くらい戻したような結果となった。

 

 

これもついでに、点火コイルとプラグキャップ、レクチュファイヤも新品に交換した。

 

 

今日も昨日と同じコースで、31.4 km 試験走行したところ、給油量はやや減って 0.55 L となって、57 km/L という結果に。走った感じでは、クラッチの繋がりにダイレクト感が出たような気がするので、実は単にクラッチ調整がちゃんとしてなかったということだったりするかも。

 

 

引き続き経過を見てみたいと思います。