先月は岩波ホールで
映画で見る現代チベットということで
チベット映画特集が上映されていました。
チベットのソンタルジャ監督、ペマ・ツェテン監督、
そして中国のチャン・ヤン監督によるチベットが舞台の映画全7本。
まさかすべて観れるとは思っていませんでしたが、
ちょうど暇だったので観れました。
1日に3本観た日も
ソンタルジャ作品は
「ラモとガベ」「巡礼の約束」「草原の河」「日に灼けた道」
ペマ・ツェテン作品は「オールド・ドッグ」「タルロ」
チャン・ヤン作品は「ラサへの歩き方~祈りの2400km」
私は初めてこれらの映画の中で五体投地といものを知ったし、
それを今もやっているチベット仏教の信者たち、チベット人たちが
ただただすごいなあと驚きました。
子どもも大人も、出産や死もそこで訪れたり、人生の一部なんだなと。
周りはひたすら大草原、過酷な自然の中で牧畜を営む人たち。
街に出るときはバイク。
街に出ればトラックが行きかう。
五体投地をしている人たちの横を大型トラックが走っててハラハラ。
映画に共通しているのはそんな景色と信仰心。
そして中国都市化の波にのみこまれて、戸惑う人、人生を狂わされる人も。
とにかく自然の大地と共に生きる人たちはたくましい。
自給自足だし、五体投地の時には助け合う。
あと、女性の出家とかも多々あるようで、戒律が厳しそうで本当に驚きの世界がいっぱい。
チベットの人たちの伝統が失われることなく続いて行ってほしいなあと願わずにはいられませんでした。
多分チベットとか行ったら人生観変わりそう。
都会に住んで便利なものに埋もれていたら、見失っているものもきっと多いですよね。
色々と考えさせられるチベット映画でした。