江湖儿女

 

2018年 中国・フランス映画

 

【監督】贾樟柯(ジャ・ジャンク-)

【出演】趙涛(チャオ・タオ)

          廖凡(リャオ・ファン)

          徐峥(シュー・ジェン)

          梁嘉絶(キャスパー・リャン)

 

【ストーリー】

 山西省大同。裏社会で生きる男ビンの恋人チャオは、敵対組織に襲われたビンを助けるために銃を発砲する。5年後、刑期を終えて釈放されたチャオは、ビンを捜して長江を訪れるが、かつてのビンの姿はそこにはなく……。(映画.comより)

 

【コメント】

 ジャ・ジャンク-作品大好きです。なぜって、余計な情報がなくって中国の大自然とそこに住む人たちの生きざまがリアルだから胸に響くんです。どこまでこの世界が本当なのかはわからないけど、裏社会で生きる男女の悲しい性が描かれています。

 2001年からの激動の中国。そこから17年の年月と総移動距離7,700kmの撮影ですよ!! 圧倒的な迫力です!

私たちは日ごろ北京や上海など大都市の映像しか目にしません。最近は武漢を目にすることは増えましたがあせる山西省の大同とか知りませんよね。三峡ダムで失われる前の街、奉節や新疆ウイグル自治区とかとにかく広大で圧巻。

 中国も17年でものすごく変わりました。その中で人は変わったでしょうか?変わった人もいれば、変わらない人もいて。

ビンとチャオの関係が最後は切なかったです。女性はたくましいですよね。

 ビンが社交ダンスに投資したり、亡くなった師の弔いに社交ダンスを披露させたりするのもへえーって感じ。

一緒に中国を旅した気分になり、いつか本当に大移動の旅をしてみたいなあと妄想も広がりました。

 

 チャオ役のチャオ・タオはジャ・ジャンク-のパートナー。ジャンク-作品の主演でおなじみです。姉御肌の役も見事に演じています。リャオ・ファンも見事で、二人の演技に大自然や裏社会の背景と共にぐいぐいっと引き込まれて行きます。

 まだジャンク-作品観ていないものもあるので、これを機に観たいなと思いました。