Ride Like a Girl
2019年 オーストラリア映画
【監督】レイチェル・グリフィス
【出演】テリーサ・パーマー
サム・ニール
サリバン・ステイプルトン
スティービー・ペイン
ジュニュビエーブ・モリス
マグダ・ズバンスキー
【ストーリー】
10人きょうだいの末娘として生まれたミシェル・ペインは、生後間もないころに交通事故で母が他界したが、父や多くの兄たちに囲まれて健やかに成長する。ペイン家は調教師の父をはじめ、兄たちのほとんどが騎手という競馬一家で、ミシェルも思春期にあたる頃には騎手になることを願うようになる。やがて華々しいデビューを飾るミシェルだったが、落馬によって騎手生命を左右するような大ケガを負う。それでもミシェルは、亡き母と家族の思いを胸に、女性騎手では勝てないとされてきた競馬界の「聖杯」に挑む。(映画.comより)
【コメント】
めちゃくちゃ感動しましたよ~。実話なので彼女の幼少期のビデオも冒頭で流れたんですが、本当に実話なんだ!って驚きが。
だって10人兄弟姉妹でそのうち8人だっけ、ほとんど騎手なんですよ。環境がそうさせるんでしょうけど、才能もないとできないです
よね。でもっていちばん末っ子のミシェルは高校生だか中学生のときからシスターの目を盗んでは競馬の実況中継を聞いたり、ほ
んと競馬にしか興味ない感じ。当然のこどく騎手としてデビューするんだけど、やっぱりどの世界も女性には厳しいんですね~。
今でこそ日本でも女性騎手が活躍していますが、どれだけの不屈の精神と努力が必要なのでしょう。彼女はレースでも強気で行く
し、だからこそ余計に他の男性騎手から反感を受けたりするんだけど。
そんな中、選手生命を左右するような大けがを負うんですが、それこそ不屈の精神で乗り切ります。騎手って落馬によるケガとか死が隣り合わせ。でも、彼女は見事に復帰します。父との確執や兄との馬を通じた兄弟愛、馬との信頼関係、調教師との信頼関係、馬主との信頼関係、様々な要素が見事に合致して最高の栄冠を手にします。騎手にもマネージャーの存在って大事なんですね。それにしてもレースシーンも大迫力。どのように撮ったのか気になります。もう涙涙でした。あと、日本では競馬ってどうしてもおじさんたちのイメージなんだけど、あちらはやっぱり帽子被って正装して見るんですよね~。メルボルン・カップに出る教え子の晴れ舞台を見るためにシスターたちが馬券買ったり、子どもたちもテレビにかじりついて見たり、日本ではちょっと考えられない微笑ましいシーンも。
みなさんは競馬見に行ったことありますか?私は大学生時代すぐ近所が競馬場で、友だちも結構競馬場でバイトしてたりしたので一度だけ見に行きました。で、一度だけ馬券買ったけど、普通に外れました(^^;) 武豊全盛時代…。騎手の方って本当にみなさん小柄なんですよね~。それであの馬を操るんですから、すごいですよね。
偉業を成し遂げた人は環境や才能にも恵まれているかもしれないけど、それ以上に裏の努力が半端なくって、私なんぞ、ゆるゆるりんな生活でラクな方へ流されてばかりで考えさせられました。大感動の作品でした!お兄ちゃんのスティービー・ペインは本人役で出てました。