シン・ゴジラ
2016年 日本映画
【脚本・編集・総監督】庵野秀明
【監督・特技監督】樋口真嗣
【出演】長谷川博己
竹野内豊
石原さとみ
大杉漣
柄本明
國村隼
余貴美子
渡辺哲
平泉成
市川実日子
高良健吾
etc...
【ストーリー】
東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂（長谷川
博己）が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さ
らには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下
し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。(シネマトゥデイより)
【コメント】 (ちょっぴりネタバレあり！)
実のところハリウッドのゴジラは観たことあるのに日本のゴジラは観たことのない私。観ようかな、どうしようか
な～と悩んでたんですが、みんなの感想がすごいっ！て大絶賛だし、ダンナも勧めるので、えいやっ！と観てま
いりました。
いやー、面白かったわ～♪ハリウッドのゴジラとは全然違う、というかそれまでの日本のゴジラとも多分全然違
う別物の映画だったんですよね？
まさに今の日本を表してるし、今の日本の政府はゴジラのような巨大不明生物が現れて首都圏を破壊されたら
どのような行動を取るかというのが事細かに描かれてて、もう目から鱗って感じでした。
ものすごい出演者の数で、その人たちの役割がきっちりとなされてすべての人の行動や言動に意味があるわ
けでほんとすごいセリフの数。役者の皆さん、すごいなぁって思いました。
本当の役職名でなされる会話は超リアル。今の政治家たちの裏側も垣間見れたような気がします。
町がどんどん壊されている現在進行形の最中、机上でのあーだこーだという進展のない会議とか、こんな非常
事態なのにあちらこちらの派閥だか権力だかそういうのを気にしていたり、国民が置き去りにされてるのも感じた
り。そんなところで立ち上がる世渡り下手な矢口があらゆる部門のおちこぼれとかはみ出し者を集めてゴジラを
撃退する方法を見つける様は痛快です。
それと、自衛隊の陸空海の乗り物や自衛隊員も大活躍だったわけですが、私がおおっ！とけなげさにうるると
来たのはJRの電車たち。別に変形するわけでも特別な装置がついてるわけでもなくただただゴジラに向かってっ
て自爆する様はなぜかじーんときました。ほんとハリウッドならこういうのないだろうなと思います。
ゴジラは初め進化の前だったからかちょっと頼りないお顔で「うーん、日本の技術もまだまだね」と思ったけど、
進化したゴジラはそこそこ迫力でしたー。でも目がどうもね・・・。ジュラシックパークとかの恐竜を見てしまうとどう
しても生き物の目に見えないのです。それが惜しい。だけど、光を放ちまくり、暴れまくるゴジラは怖かったです。
ゴジラでこれだけのものを観れるなんてほんと予想外で面白かったです。何せすごい情報量なので何回観ても
面白そうだし、何回も観たくなります。別に怪獣もの好きじゃなくてもおススメ！
脚本ありきだけど、役者の皆さんがそれぞれの役をきっちりこなしてるからほんと入り込めました。
というかこの脚本を書いた庵野監督やっぱりすごい人だわ。