THE WALK
2015年 アメリカ映画
【監督】ロバート・ゼメキス
【出演】ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ベン・キングズレー
シャルロット・ルボン
ジェームズ・バッジ・デール
クレマン・シボニー
セザール・ドンボイ
ベネディクト・サミュエル
ベン・シュワルツ
スティーヴ・ヴァレンタイン
【ストーリー】
1974年。フランス人の大道芸人フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、誰も考えついたことのない
挑戦をすることに。それはニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ2棟構造の高層ビル、ワールド・トレード・セン
ターの屋上と屋上の間にワイヤーロープを張って命綱なしで渡っていくというものだった。そして、ついに決行の
日を迎えるフィリップ。地上110階の高さに浮いているワイヤーを、一歩、また一歩と進んでいく彼だったが……。
(シネマトゥデイより)
【コメント】 (ネタバレあり!)
これまた実話ってのが信じられません。なんで地上110階の高さで命綱なしでワイヤーウォークするのか謎す
ぎますよね。でもフィリップにとって綱渡りは人生そのものなんだそう。
もちろんそのシーンのラストが最大の見せ場ではあるんですが、そこに至るまでの経緯がとても面白かったで
す。まずは彼が子供の頃サーカスで見た綱渡りに魅せられ、独学で学ぶんですよね。でも綱が切れたりしてこれ
ではいかんとサーカス団の座長で綱渡り師として有名なパパ・ルディに教えを乞います。が、意見が対立して出
ていきます。でも、ワールドトレードセンターができるというニュースを見ただけで彼はその二つのタワーにワイ
ヤーをかけて歩くということを思いつきそのために突き進みます。そのためにパパ・ルディに綱を強くするやり方
を教わったりします。さらにこれは芸術だからと命綱を絶対使わないと宣言。
NYに恋人や友人と渡って協力してくれる人を探しかなり無理やり仲間に引き入れます。この過程も面白いで
す。そしていざ決行の前日。もうハラハラしまくりです。違法なことをするわけだから周りの人をだまさないといけ
ないし、かなり重いワイヤー類を最上階に運ばないといけないし、警備員は巡回してるしでそりゃあもう大変。こ
ちらも息が詰まるような感じでした。
あと片方のタワーからこちらに弓で射られたワイヤーの先端が見つからなかったりとほんとドキドキ。それを裸
になって必死に探すフィリップが面白かったです。
それからいよいよ当日の決行。衣装を落として叫ぶフィリップ。でも私はあの黒のシャツが美しかったと思いま
す。まっあくまでも映画の中のジョセフが本当に凛々しくって鍛えられた身体が見事だったんですよね。1回渡る
だけじゃなくって追っかけて待ってる警官から逃れるためあっちへこっちへ向き変えて遂には真ん中で寝そべっ
たり。たった直径2.2cmのワイヤーの上でなんでこんなことが出来るんだ?と不思議。彼にとっては地上411mと
か関係ないんですねー。まさに綱渡りのために生まれてきた人なんですね。
ヘリコプターとか来たとき「おいおい、風で危ないだろう」と思ったのは私だけではないはず。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットはすごく大好きな俳優さんなんだけど、この役はとってもカッコよくってフランス人
の役もフランス語も全然違和感なくって素敵でした。綱渡りの姿勢も見事できっとかなり練習したんでしょうね。
とっても多才な彼だからこそ出来た役なのかと。
アニー役のシャルロット・ルボンは最近よく見ますが、可愛いですよね。アニー役がすごくはまってて彼女の生
き方ってこんな感じなのかもと思ったほど。そうフィリップの奇想天外な夢をともに追っかけて実現したら、今度は
自分の夢を探しに去ってしまうというね。。。フランスの自立した女性って感じがします。
パパ・ルディ役のベン・キングズレーはもうどの役やってもハマっちゃってていうことなしです。どこの国の人だ
か謎なところもナイス。
これ2Dで観たけど、3Dで観たらもっと怖いのかな~。ちょっと気になります。
ちなみにフィリップ・プティ氏は今もご健在。ジョセフに直接教えたそうです。
あくまでも綱渡りは芸術なのだということをこの映画でぜひぜひ確かめてみてください。
高所恐怖症の人は無理かも~。