UNE NOUVELLE AMIe
2014年 フランス映画
【監督】フランソワ・オゾン
【出演】ロマン・デュリス
アナイス・ドゥムースティエ
ラファエル・ペルソナーズ
【ストーリー】 (ネタバレあり)
親友が死去し気を落としていたクレール(アナイス・ドゥムースティエ)は、残された夫ダヴィッド(ロマン・デュリ
ス)と赤ん坊の様子を見るために彼らの家に行くと、亡き妻の服を着て娘の世話をするダヴィッドに出くわす。彼
から女性の服を着たいと打ち明けられ困惑するクレールだったが、やがてダヴィッドをヴィルジニアと呼び夫に内
緒で交流を重ねるうちに、クレール自身も女性としての輝きが増していく。(シネマトゥデイより)
【コメント】
何年ぶりかのシネスイッチ銀座での映画鑑賞。全然チェックしてなかったんですが、お友達に誘われてどんな
の?って調べたらおおっ、オゾン監督&ロマン・デュリスではないですか。期待大大大。
で、オゾン監督作品って結構過激なストーリー展開多いし、フランス的恋愛事情とか性事情が日本人の私には
理解できずビビるんですが、これはとても分かりやすくて良かったです。
結構ククッて笑える部分も多いし、すごく楽しかった。もちろんそれなりに過激な妄想シーンとかありますが、こ
れくらいなら許容範囲。
妻の死で沈んでたダヴィッドが女性に変身して買い物に出かけたりクレールと女友達として過ごすことで生き
生きと輝いていくのも魅力的でしたけど、同時にクレールまで"彼"ではなく"彼女"ヴィルジニアと過ごすことで親
友ローラの死から立ち直り、自分も輝いていくってのが見てても気持ちよかったです。
結局クレールってローラのことを好きだったってことですよね~。男性ではなく女性といる方が自分らしく生きら
れるみたいな。だからあくまでもダヴィッドではなくヴィルジニアを好きだったんでよね。
かわいそうだったのはクレールの夫。彼はものすごくいい人。クレールにも優しいし、ダヴィッドの事も心配した
りして。だから最後の結末はちょっと可哀そうでした。
この映画を観て知ったのはあのフランスでもゲイには寛大でも女装する男性はまだ受け入れられない人が多
いってこと。へぇーっ、違うんだーとちょっと驚いてしまいました。私にあまり違いは分からない・・・。
最後の終わり方とかなるほどね~って私的にはハッピーエンド。ママふたりの娘も幸せそうでした。
とにかくロマン・デュリスがマッチしてます。元々ごつくなくって小柄だと思ってたけどやはり女性もの着るとごつ
く見えますね。それでも素敵でした。メイクがちょっと怖かったけど。でも優しいまなざしとかほんと素敵。彼の作
品ほとんどってくらい結構観てるんですよねー。好きです。
クレール役のアナイス・ドゥムースティエは知りませんでしたけど、彼女もだんだん明るい表情になって生き生き
して素敵でした。フランスの女優さんって派手じゃないけど味あります。
あくまでも大人向けな映画とは思いますがかなり好きな映画です。
この上映のあと、GENKINGさんのトークイベントがありました。私TVでも見たことなくって初めて見ました。きれ
いでした~。平成の美輪明宏さん目指すそうです。確かに男性だ、女性だとかいう問題ではなく美輪さんは美輪
さんですもんね。
というわけで見た目が男性か女性とかの問題ではなく信頼できるともだちとか恋人って大事ですよね。