ヅカ版エリザは実際にも何回も観たし、
DVDではかなりの回数観てるほど大好きで本当に好きで好きでたまらないのですが
今回初めて東宝版を観ました。
男性が演じるトート。
トートは男性だからあたりまえだけど、
それまで美しい男役のトートしか観てなかったから怖かったんです。
でも、今回井上芳雄さんのトートは何がなんでも観たかったし、
今まで東宝版ではヅカの男役だった方がエリザだったのに、
今回は初めて娘役がエリザ(これも当然といえば当然)、
それも花總まりさん!
ってことでこのコンビを外すわけにはいきませんでした!
StarSファンってことで育三郎君も。
私が観たのはこのキャスト。
舞台も違うし、
少しずつ歌の内容とか物語もほんとビミョーにヅカ版とは違うことを知って
ちょっとびっくりでした。
そっかー、ヅカ版は限りなく美しくヅカ仕様にしてるんだぁ。
子供のシシィが遊んでたのはヅカでは綱渡り、
東宝では木登り。
「私だけに」の時、ヅカ版はトートが現れて、彼女をまた助けたと思うんだけど、
東宝では現れず。
キッチュの場面は全然違いましたよね~。
全然世界中の美女の写真集めとか美女は登場せず
ルキーニがエリザベートの裏の顔を紹介。
ヅカ版ではエリザベートが体操室で倒れた時
トートがフランツの浮気現場の写真を見せてエリザはショックを受けるだけだけど
東宝ではエリザが実は性病でそれはつまりフランツの浮気のせいと分かってショックを受ける。
っていうのもかなりの違い。
ここでのヅカ版での定番「死ねばいい!」はなくってこれもヅカだけなんだーと知りました。
トートの「死ねばいい!」がかなり好きなのでちょっと物足りなかったかも
ルドルフが登場してナチスまで登場するのも初めて観て驚きました。
ほんと色々違うんだなあ。
でも、その違いを楽しみながらより一層楽しめました。
本当にこのエリザベートの楽曲が素晴らしいから
次はこの曲がくる!と思うだけで興奮で、汗かきっぱなしでした。
花總さんのエリザベートはほんと美しかった
元祖エリザベートですからね~。
もちろん歌も安心して聞けて、
あの鏡の間でしたっけ、エリザベートとフランツとトートの三重唱は圧巻で
あの最後にエリザベートがバッと扇子を広げるところはほんと美しくってかっこよくって素敵でした。
そして、井上トート!
やっぱり彼の歌声は圧巻です。
ただステージで歌うのより、こういうミュージカルとか舞台で歌う方が
より一層彼の素晴らしさを実感できるように思います。
ほんとすごい迫力。
すごい歌声。
そして今回はかなり攻めまくりのトートと語ってましたが
ほんとぐいぐいとエリザベートに迫る様がもうくらくらっとしました。
トートメイクどうなんだろうと思ってましたけど、
すごく似合ってました。
体には羽の模様が描かれてました~。
狂言回し役の育三郎ルキーニは
王子様イメージをくつがえしてるだけに、というか育三郎王子が好きなだけに
慣れるのにちょっと時間が必要でした。
もちろんこの役も誰がやってもワイルドになるんですけど、うまくないとできないですよね~。
こういう濃いメイクも似合ってました。
フランツ役の佐藤さん、渋かったです。
ミュージカルは初めてということですが、オペラされてるわけだし、当然うまいです。
私は「夜のボート」がとにかく好きなんですけど、
あのシーンはほんとジーンときますね~。
少年ルドルフ役の池田優斗くんがめちゃくちゃ上手くって
それだけに青年ルドルフ役の京本くんも大変だっただろうなと。
なんか初々しい感じで頑張ってる感がすごく伝わってきて
それがルドルフとマッチしてたように思います。
線が細いからなんだか弱々しいルドルフそのまんまみたいで。
だからトートに操られて死んでしまう、「闇が広がる」のふたりのシーンはとても自然でした。
ゾフィー役の香寿たつきさん、
最近すごく観てるような気がします。
「シェルブールの雨傘」「モーツァルト!」
ゾフィーもすごい迫力でした!
そして雪組時代から好きな未来優希さん、
雪組のエリザの時はゾフィーでしたよね。
本当にすごい声量でうまいから大好きです。
今回はエリザベートのお母さんとマダム・ヴォルフの二役でおいしかったです。
あとトートダンサーたちがヅカ版は黒天使って感じで美しいんだけど
こちらは男性ばかりだからまたちょっと違う雰囲気。
ハードロックな黒天使って感じかな。
とにかくすべてにめちゃくちゃ感動して
本当ならまた観に行きたいぐらい。
でも、もうこれが最後です。残念。
DVDが出たら絶対買うけど、まだそんな話ないなぁ。
仕方ないのでヅカ版エリザ観たり、
モーツァルト!観たりして、
どうにかしのいでいきたいと思います。
あい・らぶ・エリザベート!