ONLY LOVERS LEFT ALIVE
2013年 アメリカ・イギリス・ドイツ映画
【監督】ジム・ジャームッシュ
【出演】トム・ヒドルストン
ティルダ・スウィントン
ミア・ワシコウスカ
ジョン・ハート
【ストーリー】
吸血鬼でありながら、どんな弦楽器でも弾くことができるミュージシャンとして活動中のアダム(トム・ヒドルスト
ン)。アンダーグラウンドな音楽シーンに身を置いて人間たちと共存しているが、何かと自己破壊的な言動を取る
彼らに対して複雑な思いを抱いていた。そんな中、何世紀も恋人として愛し合ってきた同じ吸血鬼のイヴ(ティル
ダ・スウィントン)が、アダムが暮らすデトロイトへとやって来る。久々の再会を楽しもうとする二人だが、イヴの妹
エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が現われる。(シネマトゥデイより)
【コメント】
ジム・ジャームッシュ監督による吸血鬼ものってことでちょっと異質。音楽世界がやっぱり独特かも。音楽シーン
に身を置く吸血鬼とかそうそういないでしょ。もちろん明るい音楽ではありません。
そして血の調達の仕方とかも斬新。病院で輸血用の良質な血を手に入れたりしてます。あとあと分かることで
すが、血統の悪い血を飲んだら死んでしまうみたい。へぇ~っ、そういうのは今までなかったかもとか思いまし
た。
その血の飲み方もまたお洒落。小さなグラスに入れてワインだかお酒のように味わって飲んでます。トム・ヒド
ルストンとティルダ・スウィントンだからサマになるのです。ふたりとも明らかに陽っぽくないですよね。アンニュイ
な雰囲気というか翳りのある雰囲気というかまさにヴァンパイアのお似合い夫婦。でも何世紀も恋人として存在
しながら一緒に住んでいないのも不思議。
エヴァの登場でそれなりに穏やかに過ぎていた日々が激変してしまうんですが、エヴァを演じてるのがミア・ワ
シウスカっていうのもかなり意外でした。清純派のイメージあるんだもの。
あとジョン・ハート演じるマーローが作家というのがまたまた面白い設定なのです。
ダークでアンダーグラウンド感満載だけど、オシャレなジム・ジャームッシュのヴァンパイア映画ぜひお試しあれ
~。