THE FAULT IN OUR STARS
2014年 アメリカ映画
【監督】ジョシュ・ブーン
【出演】シャイリーン・ウッドリー
アンセル・エルゴート
ナット・ウルフ
ローラ・ダーン
ウィレム・デフォー
【ストーリー】
末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも
通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス
(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹(ひ)かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼル
に振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっか
けに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。(シネマトゥデイより)
【コメント】
予告編を観た時からこれは絶対に行こうと決めてたんですが、思ってた以上にめちゃくちゃ感動しました。
ガン患者の集会で出会ったガン患者の若者の物語ときくと悲しい暗いストーリーって想像しますけど、違うんです
よ。とっても爽やかな青春映画。みんなとってもイキイキとしてるんです。でも、やっぱり後半はというか中盤位か
ら私は涙が止まりませんでした。
色々と感動的なシーンや印象的なシーンがあったんですが、まずはガスがヘイゼルに一目ぼれするシーン。と
にかく覗き込んでました。それからやはり集会で知り合ったアイザックが両目が見えなくなってから別れを切り出
された彼女のうちへ卵を投げるシーン。これは文字で読むだけだと悪い事のように思えますが、実のところとって
も爽快!
それからオランダでアンネの家に行ったふたり。肺の弱いヘイゼルが必死の思いで階段を上がっていくんです
が、その間にアンネの日記の一部が読まれていくんです。遂に最上階に上ったヘイゼルが感極まってガスにキ
スするシーン。周りの人たちも祝福してそれはそれは素敵なシーンでした。それにアムステルダムやアンネの家
は私も2年前行ったばかりなのでなんだか興奮してしまいました。階段狭くて大変なんですよね。アンネの息吹を
感じる場所。
作家との出会いは最悪だったけど、彼にも彼なりの事情があったわけですが、それでも末期ガンのティーンに
あのセリフ、あの態度はないでしょ。大好きだった作家にあんなこと言われたらそりゃ大っ嫌いになります。
でもガスはまた最後の最後に感動的なこと、もの?をヘイゼルに残します。それは映画観て確かめて欲しいん
ですが、ここに作家が関わってくるんです。
残り少ない命だからこそとヘイゼルと楽しい時間を過ごそうとするガス。最後にはそれを受け入れ、良かったと
微笑むヘイゼル。切ないけど青春を味わえて本当にふたりは幸せだったはず。
ヘイゼルと母親の関係も泣けます。自分の治療や世話に嫌気が刺してるはずだと思っている娘と、とにかく無
償の愛を注ぐ両親。親としては難しいですよね。でもガスとかヘイゼルの親を見てて思いましたけど、みんなとっ
ても普通なんですよね。あれしちゃだめ。これしちゃだめ。大丈夫?とか心配するよりも温かく子供たちを見守っ
てて、それが素敵でした。みんなそんな感じなのかな。
ところで病気の子供の願いをひとつだけ叶えてくれるジーニー財団の"願い(wish)"ってあるんですね~。素敵
~。ディズニーに使うのは普通過ぎるってガスが言ってたけど、多くの子が夢の国に行きたがるんですね。
ヘイゼル役のシャイリーン・ウッドリーは「ダイバージェント」で主演でしたけど、こちらのショートヘアの方がとっ
ても似合ってて魅力的でした。とても爽やかに感動的にヘイゼルを演じてて俄然好感度upです。
ガス役のアンセル・エルゴートは先日のアカデミー賞でもプレゼンターとして登場して次世代スターとして大注
目のようですね。ほんとガスはハマってました。ユーモアに溢れ、一途にヘイゼルのために尽くすところが泣けま
す。「ダイバージェント」にも出てたんですね。あまり記憶にないけど、シャイリーンのお兄ちゃん役?次回作楽し
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お母さん役のローラ・ダーン。今年のアカデミー賞助演女優賞に「ワイルド」でノミネートされていました。最近に
なって母親役で大活躍ですね!こんなお母さんいいなあ。
作家はウィレム・デフォー。いつもながら強烈です。
音楽もエド・シーランとかチャーリーXCXとか今をときめくシンガーたちの曲が揃ってて聞きどころ満載です。
かなりおススメの映画!