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ENGLISH VINGLISH
2012年 インド映画
【監督】ガウリ・シンデー
【出演】シュリーデヴィ
アディル・フセイン
メーディ・ネブー
アミターブ・バッチャン
【ストーリー】
ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす専業主婦シャシ(シュリーデヴィ)は、家族の中で唯
一英語ができないことが悩みだった。ある日親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米するも、英語が話せない
ためつらい思いをする。そんな時「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に
黙って学校に通い始めるが……。(シネマトゥデイより)
【コメント】 (ネタバレあり!)
インド映画シリーズ第何弾でしょう。最近インド映画ばかり観てるような気がします。で、どれも質が高いんです
よね~。ハリウッド映画より何倍も面白い。
この「マダム・イン・ニューヨーク」は前々からずーっと観たいと思ってたのが最寄り映画館でやっと上映されて
観ることが出来ました。観れて良かった~♪最高に面白かったです。
まずはインドの国民的女優さんシュリーデヴィの15年ぶりの映画復帰作ということですが、ほんと彼女のため
にあるような彼女によるところ大の映画かと。目が大きくって美しく輝いててとても50歳には見えません。
インドのちょっと裕福そうな家庭の主婦シャシはほんと良妻賢母。義母ともとてもいい関係っぽいし、息子ともマ
イケル・ジャクソンの真似して遊んだり、とっても幸せそうなんだけど、娘は彼女が英語をできないのを笑ったり、
夫もラドゥを作るために生まれてきたようなものだと言ったり、彼女にはそれが大きな悩みなんですよね。これっ
てほんとすべての主婦が共感できる悩みごとなんですよねー。彼女がN.Yで「男の人が料理を作れば芸術だけ
ど、女性が作ってもそれは義務」それに最後に姪っ子に言うんですが「私は恋なんていらない。尊重とか敬意が
欲しい(みたいなこと)。」まったく同感です。毎日食事作って掃除して、家事をしても誰も感謝もしてくれないで文
句ばかり言うんじゃ文句も言いたくなりますよー。
そんな彼女が生まれて初めてひとりで飛行機に乗ってニューヨークに行くわけです。英語も分からずお店での
注文もままならず泣くシーンもなんか分かるような気がします。ニューヨークの町をひとりで右も左も分からない
状況で英会話スクールへの道を人に尋ねながら行くシーンもうんうん海外旅行に行ったり、そうじゃなくても都内
歩くときもこんな感じかもーなんて思ったり。
初めは地下鉄の乗り方も分からなかった彼女が英会話スクールで自分を表現するようになることでどんどん自
立した女性として自信をつけていく様が活き活きとして伝わってきます。
色んな国の人たちが集まった英会話スクールの仲間も面白いし、特にフランス人のローランとの関係は見てて
ハラハラ。まったくフランス人の男はくどくのが本分って感じですねー。彼とシャシがヒンディー語とフランス語で
お互い意味の通じないまま会話するシーンはとっても面白かったです。なんとなく通じてるんですよね。
最終的に彼女は主婦業を全うすると英会話スクール卒業目前のあと少しのところで辞めて姪っ子の結婚式の
準備と子供の世話に集中するんですが、いつも子供を放って遊びに行っていた私はどうなるんだって感じです。
それでも最後の最後に結婚式でした英語のスピーチはほんと感動的でした。まさか妻が、お母さんが英語でき
るようになってたなんてと驚いた夫と娘。というかインドでは英語できないとダメなんですかね。三者面談に英語
のできないお母さんがお父さんの代わりに来ると聞いて嫌がる娘を見て、「へえーっ、日本じゃお父さん来ること
の方が少ないのにな」と驚いたんですが、あの学校がたまたまそうなのかな。
インド式の結婚式はほんと最高に楽しいですね~。踊って踊ってハッピー。
そして何よりもシャシの作るラドゥがどんなお菓子なのか気になって仕方ないんですが、近くのインド料理屋さん
にもあるかな。
シャシの着るサリーもとにかく綺麗で、冬でもあんな恰好で寒くないの~?と思ってしまうんですが。
俳優さんたち皆さん素敵でした。インドの女優さんってばほんと目鼻立ちぱっちりで綺麗。
息子のサガル役の子もすごくかわいかったなあ。
夫役のアディル・フセインもシブくて素敵でしたー。
飛行機の隣の席に座ったおじさん役のアミターブ・バッチャンもほんと上手くてあのシーン楽しかったです。
監督はこれが長編デビュー作というガウリ・シンデー。これからの作品が楽しみ♪
とってもハッピーになって元気になって、仲間って、家族っていいなと思えるそんな映画です。