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MILLION DOLLAR ARM
 
2014年 アメリカ映画
 
【監督】クレイグ・ギレスピー
 
【出演】ジョン・ハム
     アーシフ・マンドヴィ
     ビル・パクストン
     スラージ・シャルマ
     マドゥル・ミッタル
     レイク・ベル
     アラン・アーキン
     ピトパシュ
 
【ストーリー】
 スポーツエージェントのJB・バーンスタイン(ジョン・ハム)はメジャーリーグの時代の流れについていけず、選
 
手との契約も終了。そこでバーンスタインはインドのクリケット選手から逸材を発掘しようと、いちかばちかの賭け
 
に出る。そして、地元のテレビ局と「ミリオンダラー・アーム」という番組を企画し、コンペティションに集まった数千
 
人の中から2人の青年をアメリカに招くが……。(シネマトゥデイより)
 
 
【コメント】
 実話だそうですよ!インド人の大リーガーがいたなんて知りませんでした。
 
大リーグを舞台にした映画は多々ありますが、これもその裏側を知ることができるし、なおかつインドが好きな人
 
にはもってこいの映画。
 
 インドで「ミリオンダラー・アーム」という番組を兼ねての逸材探しがかなり笑えます。だってその場でよくMVや
 
映画で観るインド人の女性がダンスしてるし、そんな中で投げれるのか?って感じ。おまけにクリケット選手から
 
見つけようとしたら実は見つけたふたりはクリケットは全くしないとかっていうのも面白かったです。インドの雑踏
 
と曲がいいんですよね~。嫌いな人は嫌いなんでしょうけど。JBはお腹壊して、臭いもひどいみたいなこと言って
 
たから・・・。
 
 
 選ばれた2人が住んでる村をあげての送別会は本当にたいへんなものでした。多分JBが考える以上に2人が
 
その村を離れてアメリカという未知の国へ渡り、野球選手としてやっていけるのかという不安とか、離れる悲しみ
 
とか大きいものだったと思います。だからそのことで2人のことに責任を持つようにと予めJBは釘をさされるんで
 
すが、あとあとそれを身に沁みて分かる時がくるんですよね。
 
 投げる球は速くても、野球そのものを知らないから一から教えないといけないし、文明的なことを知らない村で
 
育ったからエレベーターとかデリバリーとかさまざまな事を知らないわけで本当に純粋無垢な田舎の青年で微笑
 
ましくもあります。でも、彼らをビジネスの駒としか考えてないようなJBはふたりときっちり向き合うことがなかった
 
んですよねー。英語もままならず異国の地で孤立しているふたり。そんな2人のことを周りの大人たちはとても温
 
かく見守ってて良かったと思いました。JBひとりがバタバタ忙しくしてる感じでね。ふたりと共にインドから来た助
 
手のアミトは2人の通訳したり、ビデオをずーっと撮らされてましたけどいい感じの人でした。
 
 
 そんな中隣人のブレンダが素敵な存在でしたね。2人の話し相手になって悩みを聞いたりしてJBのビジネスオ
 
ンリーの心をも溶かしていくような優しい明るい人。彼女がいたからほんと2人は助かったんじゃないかな。
 
 スポンサーとの契約を守るために2人を超特急でプロの野球選手に育てたいJBときちんと時間をかけて育て
 
たいコーチ。そして何よりやるしかない2人。間にいるJBの苦労はほんと計り知れないものがあります。スポーツ
 
エージェントとか華やかだけどめちゃくちゃ大変そうだわー。
 
 それにしても失敗したらその2人はもういらないという業界が怖いです。あれだけ騒いで知らんぷりとか人間
 
じゃない。で、JBは奮闘するわけですが、感動したのは自分たちが失敗したのにJBに感謝の気持ちをとインド料
 
理でもてなす3人。ブレンダも参加してほんと感動のシーンでした。ここからJBはどんどん人間らしくなるのか
 
なー。
 
 まあ実話だから、最後はめでたしめでたしなんですが、今も野球しているんでしょうか。最後に流れるテロップ
 
では2人はメジャーリーガーとして活躍し、アミトはインドで野球チームを作って無敗記録を作ったとかありまし
 
た。実際の写真もたくさん流れました。
 
 
 インドとLAどっちに行きたいかってインドに行きたくなる映画でした(笑)