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TJORVEN, BATSMAN, AND MOSES
 
1964年 スウェーデン映画
 
【監督】オーレ・ヘルボム
 
【出演】マリア・ヨハンソン
     クリスティーナ・イェムトマルク
     ステファン・リンドホルム
     トルステン・リリエクローナ
     ルイーズ・エドリンド
     ベント・エクルンド
     シッゲ・フェシェル
 
【ストーリー】
 活発な少女チョルベン(マリア・ヨハンソン)は、風光明媚(めいび)なスウェーデンの避暑地ウミガラス島に住ん
 
でいる。彼女は愛犬水夫さんといつも一緒で、夏をこの島で過ごすスティーナ(クリスティーナ・イェムトマルク)や
 
ペッレ(ステファン・リンドホルム)とも仲良しだ。ある日、チョルベンはヴェステルマン(マンネ・グルンベリエル)さ
 
んにアザラシの赤ちゃんをもらい大喜びするが……。(シネマトゥデイより)
 
 
【コメント】
 昨日のスウェーデン大使館での試写会。こじんまりとした会場でした。
 
スウェーデンの児童文学者アストリッド・リンドグレーンご存知でしょうか。「わたしたちの島で」を基に映画化され
 
ています。私はピッピは知っていてもチョルベンは知りませんでした。
 
 50年前の映画なので、そういう時代的な古さは感じますが、物語はとっても素敵で感動しました。
 
まずは舞台となるスウェーデンの避暑地ウミガラス島。海に囲まれてほんと手つかずの自然が美しいです。
 
 そして子供たちと動物たちの関係がすごくいいんですよね。ペットというより相棒。ハリポタとふくろうの関係み
 
たいな感じ?チョルベンがいつも一緒に連れているのがなぜか水夫さんという名前のセントバーナード犬。とっ
 
ても頼りになります。チョルベンが溺れたら助けるし、とにかく人間より物分かりの良いようなワンちゃん。水夫さ
 
んにもある危機が訪れます。
 
 あとアザラシの赤ちゃんのモーゼがまたかわいいんですよねー。あれ演技なんですかね?すっごく上手い。
 
アザラシをペットとして育てるためにチョルベンがエサをあげたり、池を作ってそこに住まわせたり、島の子供た
 
ちも総出でお手伝い。モーゼにも危機が。
 
 
 で、色々な動物たちと子供たちの危機に対して、大人はちゃんと子供にちょっとアドバイスをして協力しながら
 
も子供たちに解決させるんです。それがすごく微笑ましくもあり、素晴らしいことだなあと思いました。
 
 また動物たちは自然の物。というのをきちんと分かってて、こういう場所に住んでるからだろうなと。キツネしか
 
り、アザラシしかり。
 
 ものすごく大きな事件が起こるわけじゃないけど、子供たちにはめちゃくちゃ大事件だったり、ほんと楽しい毎
 
日。こんな生活素敵だな。
 
 大人をやりこめるくらい口の達者なチョルベンと仲間たち、大人もとても優しい眼差しで子供たちを見守ってま
 
す。自然と動物と大人と子供の共存。こんなところ今もあるのかなあ。
 
 7/19から新宿武蔵野館他全国順次公開ということなので、夏休み中、子供と観たりしたら絶対いい映画だと思
 
います。