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早朝の「ポルトガル×ドイツ」戦を観て眠かったのですが、

今日は待ちに待った「ダンス・オブ・ヴァンパイア」を観に

帝劇まで行ってきました。


初めての帝劇で不安でしたが…なんだ日比谷からすごく近いやん。

劇団四季や宝塚以外のミュージカルは久しぶりでした。



それでもこのミュージカル、全てが超話題作なんです。

まず原作はあの有名なロマン・ポランスキー監督の映画「吸血鬼」。

脚本・歌詞は「モーツァルト」「エリザベート」のミヒャエル・クンツェ。

音楽は映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のジム・スタインマン。

ドイツ版ではロマン・ポランスキー自らが演出してたようですが、

日本版では山田和也氏による演出です。


そして出演者がとっても豪華。

ヴァンパイアのクロロック伯爵に山口祐一郎さん。

ヴァンパイアを捜し求めるアブロンシウス教授に市村正親さん。

宿屋の主人にワハハ本舗の佐藤正宏さん。

その奥さんに今NHKの朝ドラ出演中の阿知波悟美さん。

女中のマグダに宮本裕子さん。

教授の助手に泉見洋平さん。

ヴァンパイアに誘惑される娘サラに剱持たまきさん。

クロロック伯爵の息子ヘルベルトの吉野圭吾さん。

伯爵の従僕クコールに駒田一さん。

と、とにかく凄い人たちでした。


ストーリーはでこぼこコンビの教授と助手が泊まってる宿屋の娘サラがヴァンパイアにさらわれ、ふたり

が城に向かい、ドジを踏みつつもヴァンパイアの舞踏会に潜入して娘を救出するというもの。


しかし、ヴァンパイアの世界がどのようなウィーン発ロックミュージカルとなるのか興味津々でした。

いやあ、美術といい、衣装といい、本当に妖しい世界。

さらにそれがボニー・タイラーの名曲「愛のかげり」のメロディーにのせて歌われたり、

アンサンブル総出演の「ガーリック」という楽しい楽曲で盛り上がり、

しっとりとクロロック伯爵が悩みを歌ったり、

最後はなんといってもヴァンパイア総出演で歌って踊って大騒ぎの「フィナーレ」。

これが例の映画「ストリートオブファイヤー」でも使われた「Tonight is what is means to be young」

なのですが、ヴァンパイアたちも通路に降りてきて大盛り上がりでした。



それにしても教授役の市村さんはさすがですね~。

コメディ部門を一気に引き受けていた感じですが、

歌唱力もさることながら身のこなしとかまるでアドリブのような演技で感動しました。

余裕で楽しんでました。

ヴァンパイアの伯爵役の山口さんは私は四季時代の「ジーザス・クライスト・スーパースター」以来でした

がやっぱり体も大きくて声も迫力あって素敵でした。

アルフレード役の泉見さんも主役のようにストーリーのけん引役でとても魅力的でした。

サラ役の剱持さんもお風呂のお色気シーンが結構ありましたが可愛らしかったです。


コメディといえばどの役もかなりおかしいんですけど、

最高に可笑しくてこの人のこの役もっと観たいと思ったのが、ヘルベルト役の吉野圭吾さん。

オカマキャラのヴァンパイアでアルフレードを誘惑するところがもう想像を絶する演技で大爆笑。

脚細いし、すごい衣装で美しく飛んで跳ねて私の脳裏にしっかりと焼きつきました!


佐藤さんと阿知波さんの夫婦のやりとりも爆笑でした。

あと駒田さんもせむし男を暗くじゃなくてとても愉快に演じてて素晴らしかったです。


とにかくコメディタッチなので笑えました。

その中に伯爵の苦悩、サラの自由への憧れ、アルフレードのサラへの想い、教授の博学など、

いろいろと盛りだくさんの内容であっという間に終わってしまいました。

結構頻繁に役者も通路を通ってたので舞台が身近に感じられました。



アンコールでも市村さんはとにかく笑わせてくれました。

ストーリーの結末はとーっても面白かったです。

この結末は映画でももちろん同じなんでしょうね。

映画の方もぜひとも観てみたいと思いました。

さらに他のヴァンパイア映画ももっと観たいなと思いました。


写真下はドイツとポーランドでのものです。