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映画を観に行けなかったので、最近購入したDVD「山猫」を観ました。
DVDのBOXの中身は華麗な出演者のポストカード。
そして、解説のブックレット。
このジャケット眺めるだけで、ため息がでます。

ウツクシイ

1860年、イタリアは近代国家に統一される歴史的変革のときを迎え、山猫の紋章で知られるシチリアの名
門貴族サリーナ公爵家にもその波は押し寄せていた。一方、次の世代である公爵の甥のタンクレディは革
命軍に参加し、時代の変化に機敏に適応していた。やがて彼は新興ブルジョワジーの絶世の美女アンジェ
リカと出会い、恋に落ちる。周囲の反対を抑え、若い恋人たちの婚約を後押しするサリーナ公爵。それが
自ら属する世界の終焉を告げるものであると知りながら、一家の存続と将来を見据えた上での決断であっ
た。そしていま、新たな時代の到来を意味する大舞踏会の幕が開こうとしていた。
(DVD解説より)

1963年のイタリア・フランス映画です。その年のカンヌ国際映画祭でグランプリに輝いたルキーノ・ヴィ
スコンティの作品です。

とにかく豪華絢爛、ものすごいスケール。これが私が生まれる前に出来てたというのが驚きです。舞踏会
のシーンはもう贅沢の極み、圧倒されます。

女性は皆美しいドレスに身を包み、踊り、食事をし、扇子をヒラヒラさせてくつろぎ、
男性は自分の自慢話にあけくれる。

そんな中で終焉を迎えるであろう貴族社会を憂い、新しい世代にエールを送るサリーナ公爵(バート・ランカスター)の苦悩がとても身につまされます。それにしても甥のタンクレディに扮するアラン・ドロンの美しいこと!
さすが昔の美男子NO.1。すべてがかっこよすぎ。

そして、クラウディア・カルディナーレも美しく、また彼女の着てるドレスのくびれが細っ。まるでお人形さんです。「山猫」のドレスが「オペラ座の怪人」でもモチーフになったそうだし、まじまじとドレスを観てしまいました。

これこそ大画面で堪能したかったです。そして現実から逃避した時間を過ごせました。
神父の台詞じゃないですが、貴族の世界は私たちとは別世界。まさにその通りです。